ましんつ~るまがじん~vol.279~

INDEX

・今日のコラム………… 2018年 暦年受注の概要

・編集後記……………… 初めてのインド(T)

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◇ 今日のコラム
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○2018年 暦年受注の概要

【受注総額】 1,815,771百万円 (前年比 110.3%)

2018年の工作機械受注額は、2年連続で増加し、初めて1兆8千億
円を超え、2017年の1兆6,456億円を上回り、2年連続で過去
最高額を更新しました。

このうち、NC工作機械は、1兆7,833億円(同+10.3%)で、
総額同様、2年連続増加で過去最高額となりました。受注額全体に占め
るNC工作機械の比重は過去最高を記録した前年と同率の98.2%と
なりました。

【内需】 750,343百万円 (前年比 119.2%)

2018年の内需は2年連続増加で、リーマンショック以降では初めて
7,000億円を超え、2000年以降での最高額を記録しました。

年初から旺盛な需要が発現し、年間を通じて550億円/月を下回るこ
とはありませんでした。特に年度末となる3月には、通常の年度末効果
に加え、補助金の採択結果公表による押し上げもあり、1991年6月
以来となる750億円超えを記録しました。その後も9月までの7カ月
連続で600億円を超える水準が継続し、リーマンショック以降の月別
最高額を12月以外の全ての月で更新しました。

業種別にみますと、主要業種を中心に全11業種中、「官公需・学校」、
「商社・代理店」を除く9業種で前年実績を上回り、そのうち「航空機・
造船・輸送用機械」を除く8業種は、リーマンショック以降の最高額を
記録し、さらに「鉄鋼・非鉄金属」、「金属製品」は、90年バブル期
も上回り過去最高額を更新しました。

金額(百万円)  前年比
一般機械         297,290    114.7
うち金型        28,302    102.6
自動車          248,296    123.5
うち自動車部品     165,265    118.1
電気・精密        75,033    120.3
航空・造船・輸送用機械  26,763    112.3

【外需】 1,065,428百万円 (前年比 104.8%)

2018年の外需は、2年連続増加で、2年連続3度目の1兆円超えで
2017年(1兆162億円)を上回り、過去最高額を2年連続で更新
しました。

年初から全地域で高水準の受注が継続し、1~6月まですべて月別の過
去最高額を更新しました。一方、5月以降、中国のEMS特需が剥落し、
そのほかの中国市場における需要も貿易摩擦や、過剰在庫の調整等によ
り減速傾向が強まったため、外需計も水準が一段下がったものの、AS
EAN、インド等の「その他アジア」や欧米市場では堅調な需要が継続
し、800億円/月前後の受注を維持しました。

地域別にみますと、アジアは2年ぶりの減少で、2年ぶりに5千億円を
下回りましたが、過去4番目の受注となりました。このうち、東アジア
の国別にみますと、中国が、前述の通り年半ばからの減速により、同▲
17.9%の2,850億円となりました。一方、台湾は外需国・地域
別統計開始(1998年)以来の最高額を2年連続で更新し、初めて3
00億円を超えました。その他アジアは2年連続で増加し、3年ぶりに
1,000億円を超えました。域内全ての国・地域で前年を上回るなど、
緩やかながら回復傾向が続きました。特にインドでは、前年に続き自動
車向け投資が堅調で、外需国・地域別統計開始以来の最高額を2年連続
で更新したほか、タイも自動車向け投資が回復し、2年連続で増加しま
した。

欧州は、Brexitなど各種リスク要因を内包しながらも、緩やかな
回復が継続し、2年連続で増加し、リーマンショック以降の最高額も2
年連続で更新しました。国別では、イギリスを除く全ての国・地域で前
年を上回りました。

北米は、2年連続の増加で、初めて3,000億円を上回り、4年ぶり
に過去最高額を更新しました。国別ではアメリカが、政府の製造業支援
策の効果もあり、幅広い業種で好調を持続し、4年ぶりに過去最高額を
更新したほか、メキシコも懸念されていた落ち込みは見られず、2年ぶ
りに200億円を超えました。

金額(百万円)  前年比
アジア        478,908     93.2
うち東アジア    356,485     84.9
うちその他アジア  122,723    130.0
欧州         244,427    114.4
北米         325,706    120.8

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○初めてのインド

日本では寒さが本格化する1月下旬、初めてインドの地を踏んで参りました。

インドの工作機械工業会(IMTMA)が主催する展示会(IMTEX)が
バンガロールで定期的に開催されており、今年は第1回展示会から50周年を
迎える、ということで、日本の工業会も招待され、工業会首脳と共に、JIM
TOFのPRも兼ねて出張する機会を得ました。

展示会の概要は、次号のコラムで報告させていただきますので、今回の編集
後記では肩の力を抜いて、出張を終えての、個人的なインドの印象をお話させ
ていただこうと思います。

日本の出発前から、周囲より色々と情報を聞かされていた私は、不安たっぷ
りで出国いたしました。バンガロールは、高地にあり、日中を除き、涼しく過
ごしやすい場所でした。また、懸念される水についても、ミネラルウォーター
等を飲み、食事も私の口に合わないものではありませんでした。

一日中、渋滞していたり、道路のいたるところに人がいたり、絶え間ないク
ラクションが鳴っていたりと、日本では体験することができないことが数多く
あり、新鮮で興味深く過ごすことができました。

文化の違い、人の考え方等を感じることは、テレビなどの画面を通してだけ
では難しいと改めて実感するとともに、外へ出て日本人のモノの感じ方、考え
方だけに固執することなく、幅広く世界の国の文化等に基づいた考え方を知り、
接することが重要である、ということを強く実感しました。

(T)

次回、Vol.280は2019年2月12日(火)に配信予定です。

毎度最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

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【ましんつ~るまがじん】

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