ましんつ~るまがじん~vol.78~

INDEX

・今日のコラム………… TIMTOS2013(台湾)報告

・統計更新情報………… 2013年3月分短観発表

・最新情報……………… 1.円高・エネルギー制約対策のための先端設備
等投資促進事業について

2.ものづくり中小企業・小規模事業者試作用開
発等支援補助金について

・編集後記  ………… 2013年3月15日(H)

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◆ 今日のコラム
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○TIMTOS2013(台湾)報告

今号では、3月5日(火)から同10日(日)までの6日間、台湾の台北世
界貿易センターにて開催された展示会「TIMTOS2013」について報告
します。

今展示会の出展企業数は2011年の前回展より81社多い1,009社で、
日工会会員企業からは25社が出展、来場者数は、前回展より約6,000人
多い、46,772人となり、盛況ぶりが窺えました。

開会式では、馬英九総統が挨拶をされ、この展示会が台湾にとって非常に重
要な位置付けであることが感じ取れました。

展示会では、小型帯鋸盤や卓上ボール盤から、大型の旋盤、門形マシニング
センタ、そして5軸制御立形マシニングセンタまで様々な金属加工機が出展さ
れており、日本の工作機械展示会とも違った印象を受けましたが、年々技術が
進歩している様子が見受けられました。

今後とも、優れた工作機械を世に送り出す良きパートナーとして、互いに切
磋琢磨し、共に成長できることを願いたいです。

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◆ 統計更新情報
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○2013年3月次受注短観発表(2013年3月28日15時公表)

https://www.jmtba.or.jp/machine/data

短観(2013年3月次) ※( )内は前月比

1、業況に関する判断(DI)
(a)会社全体の業況    足元  1.4(+1.4)  翌月  2.9
(b)工作機械事業の業況  足元  0.0(+1.4)  翌月  1.4

2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
(c)受注総額の水準    足元  2.9(+1.5)  翌月  1.4
(d)受注内需の水準    足元  0.0(+1.4)  翌月 -1.4
(e)受注外需の水準    足元  4.5(+1.5)  翌月  4.5

3、受注内需業種別の水準(DI)
(f)一般機械向けの受注水準  翌月  1.4(±0.0)
(g)自動車向けの受注水準   翌月  3.1(±0.0)
(h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -5.9(+1.5)

4、受注外需地域別の水準(DI)
(i)アジア向けの受注水準   翌月  3.0(+1.5)
(j)欧州向けの受注水準    翌月 -5.3(±0.0)
(k)北米向けの受注水準    翌月  6.6(±0.0)

(ひとこと)
3月の受注短観をみますと、業況判断は、足元で上昇し、来月も上昇見込
みと、改善の兆しが見られています。受注額の水準についても、3月は期末
の季節要因もあり内需・外需ともに上昇しました。翌月については、受注総
額と内需が3月の反動により低下しておりますが、外需は横ばい見込みで、
地域別にみても、アジアが上昇しており、今後の回復が期待される結果とな
りました。

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◆ 最新情報
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1.円高・エネルギー制約対策のための先端設備等投資促進事業について
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このたび、1月に発表された緊急経済対策に基づき、平成24年度補正予算
で「円高・エネルギー制約対策のための先端設備等促進事業」が実施されるこ
ととなり、3月15日より補助金交付の公募受付が開始されました。

本事業は、資源生産性の改善やコア部品・素材の生産拡大のための先端生産
設備等の導入に対し、120億円を上限に原則1/3以内(中小企業は1/2
以内)の補助金が交付されるものです。公募の締切は4月25日(木)正午ま
でで、4月4日(木)までは早期受付を行っております。

詳細や申請用紙のダウンロードおよび申請書の書き方などは、経済産業省ま
たは本事業の事務局である株式会社野村総合研究所のホームページでご確認い
ただけます。また、公募についての問い合わせは、事業を実施する都道府県を
管轄する経済産業局にご連絡ください。

【経済産業省】
http://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/k130315003.html

【株式会社野村総合研究所】
http://www.nri.co.jp/opinion/r_report/meti/130315.html

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2.ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金について
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この補助金は、上記の「円高・エネルギー制約対策のための先端設備等促進
事業」と同様、平成24年度補正予算で実施されることとなったもので、こち
らも同様に3月15日より補助金交付の公募受付が開始されました。

本事業は、きめ細かく顧客ニーズをとらえる創意工夫に取り組むために、中
小企業経営力強化支援法の認定経営革新等支援機関(認定支援機関)等と連携
しつつ、ものづくり中小企業・小規模事業者が実施する試作品の開発や設備投
資等を支援するもので、特定の要件を満たせば、原材料費、機械装置費、人件
費などの試作品開発に係る経費について、1,000万円を上限に原則2/3
以内の補助金が交付されるものです。公募の締切は、第一次締め切りはすでに
終了しておりますが、第二次締め切りは4月15日(月)となっております。

詳細や申請用紙のダウンロード等につきましては、下記の全国中小企業団体
中央会のホームページに、各都道府県の事務局ページのリンクがございますの
で、そちらからご確認いただけます。公募についての問い合わせも、各都道府
県の中小企業団体中央会にご連絡ください。

【全国中小企業団体中央会】
http://www.chuokai.or.jp/josei/24mh/koubo20130315.html

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○ 2013年3月15日

3月15日に発表された、月例経済報告は、「景気は、一部に弱さが残るも
のの、このところ持ち直しの動きがみられる。」との内容となり、株価の回復、
為替の改善などによる、景気回復への期待感が滲んだ内容となりました。

また、夕刻には、安倍首相によるTPP交渉への参加表明がありました。
日欧EPAや東アジア地域包括経済連携(RCEP)などの交渉も進もうとし
ていますが、これらは日本の製造業にとって、グローバル競争で有利な条件が
得られる大きなチャンスであり、我々工作機械業界にとっても顧客産業の一層
の発展を促すものとして、大いに歓迎すべき事柄であると思います。

同日には、平成24年度補正予算「円高・エネルギー制約対策のための先端
設備等投資促進事業費補助金」、「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開
発等支援補助金」の公募も始まり、工作機械の内需拡大に繋がる施策も動
き出しました。

内外需環境共に広がる可能性を含んだ2013年3月15日の動きは、日本
のものづくり産業の明るい未来をイメージさせる一日であったと感じています。

(H)

次回、Vol.79は2013年4月9日(火)15:00以降に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

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【ましんつ~るまがじん】

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