ましんつ~るまがじん~vol.160~
INDEX
・今日のコラム………… 2015年日韓工作機械工業会協議会報告
・統計更新情報………… 2015年6月分受注速報発表
・最新情報……………… 平成27年度「エコリース促進事業」予算残額に
ついて
・編集後記……………… 活況を呈す3Dプリンタ(S)
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◇ 今日のコラム
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○2015年日韓工作機械工業会協議会報告
去る6月11日(木)、日韓両国工作機械業界の相互理解と友好増進を図る
ため、日工会と韓国工作機械産業協会(KOMMA)の首脳陣により、「201
5年日韓工作機械工業会協議会」が熱海後楽園ホテルにて開催されました。
本協議会は1986年4月に韓国ソウル市で第1回目が開催されて以後、両
国で交互に開催する形で回数を重ね、今回で29回目を迎えました。
協議会の冒頭には、両工業会の会長が以下の挨拶を交わし、引き続き良好な
友好関係を築いていくことを確認しました。
【日工会花木会長】
ドイツではIndustrie4.0、アメリカではIndustrial
Internet、日本では「ロボット革命」が始動しており、産官学連携の
下、効率的な生産体制の構築が模索されている。国際標準化を視野に入れなが
ら新たなものづくりの構築に結び付けるべく、KOMMAとも関係を密にして
いきたい。
【KOMMA孫会長】
2014年世界の工作機械生産額(鍛圧含む)は、813億ドルで、韓国と
日本、中国、台湾、インドといったアジア諸国で全体の58.5%を占める。
世界の工作機械生産の10分の6はアジアで生産されており、そうした今日
の発展は、日韓協議会メンバーの30年以上の緊密な関係がベースとなってい
るものと認識している。
翌12日(金)は、日産自動車(株)追浜工場及びキリンビール(株)横浜
工場にて工場見学を行いました。
次回は、日韓工作機械工業会協議会30周年を記念し、2016年6月に韓
国・済州島において韓国側主催で行われる予定です。
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◆ 統計更新情報
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○2015年6月分受注速報発表(7月9日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/machine/data
速報(2015年6月分)
金額(百万円)前月比 前年同月比
受注総額 136,057 98.2 106.6
うち内需 60,313 114.1 141.4
うち外需 75,744 88.4 89.1
※ひとこと
6月の受注速報は、受注総額が5カ月連続の1,300億円超えとなり
6月単月としての過去最高額を更新するなど、好調を維持しています。た
だし、その内訳をみると、内外需ともこれまでと多少異なる動きが見られ
ました。
内需では、省エネ補助金関連の受注が発現し、リーマンショック以降初
となる7年3カ月ぶりの600億円超で、高水準の受注となりました。
一方、外需では、16カ月ぶりの800億円割れとなりました。内訳は
確報時にお伝えしますが、アジアの電気・精密向け特需に動きがあったも
のと推察されます。
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◆ 最新情報
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平成27年度「エコリース促進事業」予算残額について
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Vol.156でもご案内した通り、エコリース促進事業の平成27年度予
算分は、5月25日より申請申込が開始されておりますが、申請申込開始から
1カ月程経った7月3日現在で、既に18億円の予算額が残り10億円を切っ
ています。
昨年度は9月末で予算上限に達しましたが、今年度はそれを上回るペースで
推移しております。本制度のご利用をお考えの方は、お早目の申請をご検討く
ださい。
予算残高は、ESCO推進協議会ホームページの左上部で確認できます。
【ESCO推進協議会 エコリース促進事業 補助金制度のご案内】
http://www.jaesco.or.jp/ecolease-promotion/
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○活況を呈す3Dプリンタ
先日、東京ビッグサイトにて開催されたリードエグジビジョンジャパン株式
会社主催による第26回設計・製造ソリューション展を訪問しました。
同展では3Dプリンタが多数出展されていましたが、関連のブースに多くの
来場者がひしめき、大変な盛況ぶりでした。その感心の高さから、現在の3D
プリンタブームは、今後もまだまだ続いていくと感じたところです。
一方、展示会の後、あるメーカトップの方のお話を聞く機会がありました。
「3Dプリンタは、既存のものづくり手法を置き換える革新的生産財という位
置付けではなく、誰もが手軽にものづくりに参加し、楽しむことを可能にする
ツールであり、今後の発展は個人レベルでの導入率アップがキーになる」
と強調されていました。
3Dプリンタには対象製品によって様々なグレードがあり、個人と企業では、
導入可能な設備や取組み可能な分野に、ある程度の違いが存在します。
しかし、個人でも、クラウドファンディングを利用することで、アイデアを
事業化し高度な製品を提供する事例が近年世界的に増えつつあるなど、大きな
期待が寄せられているようです。
自己の持つアイデアを具現化するツールとして、社会にどのような影響をも
たらすのか、目が離せない状況が続きそうです。
(S)
次回、Vol.161は2015年7月22日(水)に配信予定です。
毎度最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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