ましんつ~るまがじん~vol.108~
INDEX
・今日のコラム………… 2013年 暦年受注の概要
・統計更新情報………… 2014年1月次受注短観発表
・最新情報……………… 1.「生産性向上設備投資促進税制」及び「新も
のづくり補助金」説明会開催のご案内
2.「工作機械工業経営状況調査(2013年度
上期)」頒布開始
3.日本能率協会「2014ものづくり総合大会」
開催のお知らせ
・編集後記 ………… ソチ五輪と日本製スキー(H)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 今日のコラム
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○2013年 暦年受注の概要
【受注総額】 1,117,049百万円 (前年比 92.1%)
受注総額は、2年連続の減少となりましたが、年央以降は内需を中心に
回復が見られ、3年連続で1兆円を超えました。
1月に717億円まで落ち込んだものの、その後は緩やかに回復を続け、
9月に1千億円を超えてから、年内は4カ月連続で1千億円超の水準が
続きました。
12年末のアベノミクス導入以降、それまでの円高・株安の是正が進み、
景気が緩やかに回復に向かうにつれ、設備投資も徐々に改善を示したほ
か、海外も好調な北米地域に加え、欧州でも緩やかながら回復が見られ
るようになりました。一方、アジアについては、中国やタイでの特需が
剥落したことにより、前年から大きく減少し、受注額も年間を通してほ
ぼ横ばいで推移しました。
【内需】 400,803百万円 (前年比 106.6%)
内需は2年ぶりに前年比増加し、受注額も2年ぶりの4千億円超えとな
りました。単月の受注額も、年後半に400億円を超える月がみられま
した。
主要な業種の状況をみますと、一般機械や自動車(特に自動車部品)で
景気回復に伴う需要増加に加え、ものづくり補助金などの政策効果が見
られました。また、航空・造船・輸送用機械も航空機関連の需要が堅調
で、5年ぶりの200億円超えとなりました。
今後は、4月の消費税率引上げに伴い、多少の上下動が見られることが
想定されるものの、投資減税や補助金なども用意されており、投資環境
は改善に向かうものと期待されます。
金額(百万円) 前年比
一般機械 162,918 101.8
うち金型 25,747 117.6
自動車 123,560 106.0
うち自動車部品 82,252 112.7
電気・精密 34,077 94.5
航空・造船・輸送用機械 22,548 118.8
【外需】 716,246百万円 (前年比 85.6%)
外需は、アジアでの落ち込みにより2年連続で減少となり、3年ぶりの
8千億円割れとなりました。
地域別にみますと、アジアでは、中国の電気・精密の特需が剥落したこ
とや、タイ洪水の復興需要の反動減などもあって、大幅な減少となりま
した。しかし、中国の一般機械、タイの自動車などは前年比増加してお
り、一部に回復に向けた動きがうかがえます。北米では、アメリカで国・
地域別統計開始以来の最高額を記録するなど、全般的に好調を維持し、
メキシコでも自動車関連の動きが目立ちました。また、欧州でも8カ月
連続で前年同月比増加となるなど、年間を通して緩やかに回復しました
が、依然ピーク時の5割強と低水準の受注が続いています。
外需比率は64.1%で前年から4.9ポイント低下しました。
金額(百万円) 前年比
アジア 300,720 63.5
うち東アジア 206,255 59.3
うちその他アジア 94,465 75.2
欧州 144,954 125.3
北米 256,457 109.6
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 統計更新情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○2014年1月次受注短観発表(2014年1月30日15時公表)
《工作機械統計ページ》
https://www.jmtba.or.jp/machine/data
短観(2014年1月次) ※( )内は前月比
1、業況に関する判断(DI)
(a)会社全体の業況 足元 7.1(+1.4) 翌月 15.7
(b)工作機械事業の業況 足元 1.4(△5.7) 翌月 12.9
2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
(c)受注総額の水準 足元 -5.7(△14.3) 翌月 11.4
(d)受注内需の水準 足元 -12.9(△14.3) 翌月 4.3
(e)受注外需の水準 足元 -2.9(△11.7) 翌月 0.0
3、受注内需業種別の水準(DI)
(f)一般機械向けの受注水準 翌月 -2.9(±0.0)
(g)自動車向けの受注水準 翌月 10.6(+6.1)
(h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -13.0(+2.9)
4、受注外需地域別の水準(DI)
(i)アジア向けの受注水準 翌月 -10.3(+4.4)
(j)欧州向けの受注水準 翌月 8.6(+12.0)
(k)北米向けの受注水準 翌月 -4.8(△7.9)
(ひとこと)
1月の受注短観は、足元の業況が工作機械事業で低下したものの「良い」
超が継続し、翌月は大きく改善する見込みで、企業業績の回復が本格化し
つつあるものと思われます。
一方、受注状況は、内外需、総額とも前月から低下し、「減少」超となり
ました。内需では補助金関連や消費増税前の駆け込みなどが一服しており、
それらの影響が表れているものと思われます。外需では、12月の季節要
因の増加による反動で低下しているものと思われます。ただ、翌月は改善
を示しており、全体的な回復傾向には変化がないものと考えられます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 最新情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
-----------------------------------
1.「生産性向上設備投資促進税制」及び「ものづくり補助金」説明会開催の
ご案内
-----------------------------------
前回号でお伝えいたしました、「生産性向上設備投資促進税制」と「ものづく
り補助金」説明会の詳細がまとまり、1月20日よりホームページに案内を掲
載しております。
ホームページの「インフォメーション」より
・「生産性向上設備投資促進税制」および「ものづくり中小企業・小規模事業
者試作開発等支援補助金(ものづくり補助金)」に関する説明会開催のご案内
https://www.jmtba.or.jp/archives/4918
をご確認下さい。
【開催概要】
1.参加対象者
当会が証明書発行を担当する工作機械関連製品(ソフトウェアを含む)の
製造または販売を行う企業
2.開催場所・時間
【東京会場】
日時:2月12日(水)14:00~(2時間程度)
場所:機械振興会館 B2階「機械振興会館ホール」
http://www.jspmi.or.jp/kaigishitsu/access.html
定員:250名
申込期限:2月5日(水)
【名古屋会場】
日時:2月27日(木)13:30~(2時間程度)
場所:メルパルク名古屋 2階「瑞雲の間」
http://www.mielparque.jp/nagoya/access/
定員:300名
申込期限:2月20日(木)
【金沢会場】
日時:2月28日(金)15:00~(2時間程度)
場所:ガーデンホテル金沢 2階「華の間」
http://ssl.gardenhotel-kanazawa.co.jp/garden/information/access_map.asp
定員:60名
申込期限:2月20日(木)
3.申込方法
説明会の参加は、事前登録制です。
参加を希望される方は、別紙の参加申込書に必要事項を入力し、各会場の
申込期限までに、下記までEメール又はFAXにてお申込下さい。
(極力メールでのお申込をお願い致します)
【申込書ダウンロード先】
https://www.jmtba.or.jp/wp-content/uploads/application201402.doc
【申込先】
一般社団法人日本工作機械工業会 調査企画部 高野 行
(受付メールアドレス)takano@jmtba.or.jp
(受付FAX)03-3434-3763
4.その他
○お申込は先着順ですが、なるべく多くの企業にご参加いただくため、定
数以上のお申込があった場合、1社あたりの参加人数をご調整いただく
場合がございます。
○定員超過で参加できない場合、人数をご調整いただく場合のみご連絡い
たします。参加証は送付いたしませんので、直接会場までお越しくださ
い。当日は受付にてお名刺を頂戴いたします。
○お申込の際にご記入いただいた個人情報は、本説明会参加者の管理以外
に使用することはありません。
≪お問い合わせ≫
調査企画部 高野(タカノ)、行田(コウダ)
電話: 03-3434-3961
------------------------------
2.「工作機械工業経営状況調査(2013年度上期)」頒布開始
------------------------------
日工会では、この度「工作機械工業経営状況調査(2013年度上期)」を作
成し、頒布を開始します。
【内容】
2013年11月末までに決算短信を公表している上場会員企業のうち、17
社を対象に、連結決算について調査・集計したものです。
【価格】
(日工会会員) 無料
(一般) 3,700円(税込)/部
○購入方法
1.インターネット
日工会ホームページの「出版物」ページにある「購入する」をクリック
し、必要事項をご記入の上、ご注文ください。
https://www.jmtba.or.jp/05bookF_01.html
2.FAX
購入部数、会社名、部署名、氏名、電話番号、送付先等を明記の上、
03-3434-3763までFAXしてください。
3.事務所販売
機械振興会館の当会事務所でも販売しております。
※書店等では販売しておりません。
※インターネット、FAXでのご注文の場合、送料をご負担いただきます。
※商品に請求書を同封いたしますので、商品到着後料金をお支払いください。
※納品書、領収書は通常発行しておりませんので、必要の場合はお知らせく
ださい。
○お問い合わせ
調査企画部 高野、礒嵜(いそざき)
TEL:03-3434-3961
--------------------------------
3.(一社)日本能率協会「2014ものづくり総合大会」開催のお知らせ
--------------------------------
一般社団法人日本能率協会主催により、「2014ものづくり総合大会」が開催
されますので、ご案内致します。
読者の皆様にもご参考いただける内容ですので、奮ってご参加下さい。
なお、本大会の詳細および参加お申込みに関しましては、下記の日本能率協
会ホームページよりご確認ください。
http://jma-seisan.jp/
1.会 期:2014年2月19日(水)~21日(金)
2.会 場:東京コンファレンスセンター品川
3.プログラム内容に関する問い合わせ先:
一般社団法人日本能率協会 ものづくりユニット
TEL:03(3434)1930(直通)
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○ソチ五輪と日本製スキー
2月7日からソチ五輪が始まります。
主にヨーロッパや北米が競技の舞台となるスキーの世界では、スキー用品の
開発でも、欧米メーカがリードしています。
しかし、日本人選手の中には、あえて日本メーカの製品を選択する選手がい
ます。
例えば、日本女子モーグル界のエース上村愛子選手は、スキー、ブーツ共に
大阪のメーカの製品を使用しています。また、男子アルペンスキー界のエース
湯浅直樹選手は、岐阜県のメーカのスキーを長年愛用しています。
かつて日本にも有力なスキーメーカが数多くありましたが、バブル崩壊後、
その多くが倒産に追い込まれたり、撤退を余儀なくされました。
選手は、経験や実績が豊富で開発力に長けたヨーロッパメーカと契約するこ
ともできますが、上村選手や湯浅選手は、自分とスキーとの距離(感覚や反応)
を最大限に近づけてくれる努力を惜しまない日本メーカに共鳴し、開発者との
二人三脚で世界に挑戦しています。
日本人選手と日本のものづくりの世界への挑戦という視点でソチ五輪を見る
と、より親近感が湧いてくるかもしれません。
(H)
次回、Vol.109は2014年2月12日(水)15:00以降に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/
【ましんつ~るまがじん】
■ご意見ご感想はこちらまで
send@jmtba.or.jp
\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\