ましんつ~るまがじん~vol.13~

INDEX

 ・今日のコラム………… 技術委員会とは?(最終回)

 ・統計更新情報………… 2011年5月分速報発表

 ・最新情報……………… 工作機械関連技術者会議開催のお知らせ(社団
              法人日本能率協会)

 ・編集後記(高野)…… 鉛筆

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◇ 今日のコラム
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前回に引き続き、技術委員会の活動内容についてご紹介します。

前回は研究開発部会に関する活動をご紹介しましたが、今回は標準化部会を取
り上げます。標準化部会の活動としては、「ISO(国際標準)規格原案の作
成・提案」「JIS(日本工業標準)規格、MAS(日本工作機械工業会標準)
規格の作成」等があります。

ISO、JIS、MASに関して、ここで改めて説明はしませんが、標準化の
例として、普段使用している電源プラグやパソコンのUSB端子等をイメージ
して下さい。

USB端子はパソコンの機種を選ばず、どの機種においても共通に使用するこ
とができます。これはその形状や仕様が統一され、標準化されているからです。

標準化は利便性を高めることは勿論、製品のコストダウンや機能・性能の向上
にも貢献しているだけでなく、戦略的に活用することで競争力を高めることも
可能になります。

このように、重要な役割を担う標準化は、業界団体が主導して取り組まれるこ
とが多く、工作機械に関しては日工会が日本の審議団体の役割を果たしていま
す。

具体的には、国内の工作機械メーカ各社の意見をまとめ、機械の性能を評価す
るための各種検査方法や機械安全に係わるリスクアセスメント手法の策定、関
係諸国との協力関係の構築や、最新規格に関する情報の紹介など、様々な取り
組みを行っています。

Vol.10のコラムで申し上げた通り、グローバル化が進み競争が激しさを増して
いる現状において、世界標準の国際規格の重要性は、益々高まっています。

そのような中で、欧米では、自国(自社)の技術・製品・規格/基準をいち早
く国際規格とし、世界に普及させていくことを推進しています。日本としても、
規格が発行段階に至った際に、機械の仕様変更を迫られたり、余計なコストア
ップを強いられることを避けるためにも、国際標準の作成段階から積極的に関
わり、日本の意見を規格に反映させていくことが、必要不可欠です。

また、長年に亘り世界最高品質の工作機械生産国として培われてきた、日本発
の優れた技術を世界に共通する国際標準としていくことで、「マザーマシン」
である工作機械を用いた生産活動の効率化や、生産技術の進歩、工作機械使用
者の安全確保等を推進し、世界の製造業全体の発展に貢献していくことができ
ます。

以上、技術委員会の活動について3回にわたって解説してきましたが、ここに
掲載した内容は、活動のほんのさわりの部分をご紹介したに過ぎません。より
詳細な中身はまたの機会にご紹介したいと思います。

次回以降は、予定を変更しまして特別コラムをお送りする予定です。

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◆ 統計更新情報
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○2011年5月分受注速報発表(6月9日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/pdf2011/p1105/sokuhou1105.pdf

速報(2011年5月分)

金額(百万円)前月比 前年同月比

受注総額   108,160  101.1  134.2

うち内需    32,515   97.5  113.4

うち外需    75,645  102.8  145.6

※5月分の受注速報を発表いたしました。
受注総額は、前月からやや微増となり、5カ月連続で1,000億円台を
超えています。内外需別では、内需が前月比2.5%減、外需は2.8%
増となりましたが、受注額に大きな変動は見られず、前月までと同様の傾
向が続いているものと思われます。

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◆ 最新情報
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工作機械関連技術者会議開催のお知らせ(社団法人 日本能率協会)
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7月20日(水)~7月22日(金)に東京ビッグサイトにて開催される、
TECHNO-FRONTIER2011の併設イベントとして、(社)日本能率協会が開催する
第40回工作機械関連技術者会議に日工会も協賛しています。

本会議では、注目の最新工作機械技術が発表されますので、メルマガ読者の皆
様も奮ってご参加下さい。

1.開催日程:7月21日(木)・22日(金)の2日間

2.会  場:東京ビッグサイト

3.プログラム
セッション1 工作機械差別化のためのキーユニット・キーコンポーネント
7月21日 14:15~17:00
●講演1:高速・高精度位置決め向け位置計測システム
白川 周 ハイデンハイン(株)
●講演2:主軸の技術動向とインテリジェント技術
稲垣好史 日本精工(株)
●講演3:高周波スピンドルの開発動向
徳永範夫 セイコーインスツル(株)

セッション2 新素材の加工技術・適用技術への新たな取り組み
7月22日 10:00~12:45
●講演1:新素材の超精密加工と超精密工作機械
田中克敏 東芝機械(株)
●講演2:工作機械構造材料への新素材の適用可能性
諸貫信行 首都大学東京
●講演3:難削材の高速ドライミーリング
嶽岡悦雄 新潟大学

セッション3 工作機械を賢く使いこなすための周辺機器及び支援ソフト
7月22日 14:15~17:00
●講演1:工作機械とロボットの融合技術
須藤雅子 ファナック(株)
●講演2:機内計測システムS-Quadを用いた加工効率の向上
上野謙一郎 (株)森精機製作所
●講演3:ポリゴン用CAMシステムSTLCAM
小関晴久 (株)牧野フライス製作所

セッション4 複合加工機の活用事例
7月22日 14:15~17:00
●講演1:多軸加工の動向とシーズ技術~割出し5軸加工工程設計支援
システムの開発~
山田良彦 (株)ジェイテクト
●講演2:複合加工機を用いた新しい加工方法“ロータリ切削”による
難削材加工
山本博雅 ヤマザキマザック(株)
●講演3:複合加工機を支援するCAMと加工事例
飯塚 益裕 (株)森精機製作所

4.参加料金・申込み方法

http://school.jma.or.jp/tfs/kousaku.html#PAGETOP

をご参照下さい。

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○鉛筆

調査企画部 高野です。

突然ですが、皆さんは鉛筆を最近使っていますか?

私はここ数カ月で鉛筆を多用することが多くなりました。
決して作業効率が高まるわけでもなく、書いているうちに字が太くなってきた
り、むしろ悪いと感じることさえあります。

しかし、鉛筆を握ったときの木の柔らかい感触や、鉛筆を削ってまた尖った状
態になったときの新鮮さ、だんだん短くなっていくことに対する満足感など、
懐かしさがそう思わせるのかもしれませんが、心が少し温かくなります。

自動車などは、昔の名車を現代風にアレンジした車が見られます。

さすがに工作機械業界でそのようなことをするのは難しいかもしれませんが、
「懐かしさ」について少し考えを巡らせている今日この頃です。

次回、Vol.14は6月15日(水)15:00頃に配信予定です。

毎号最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

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【ましんつ~るまがじん】

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