ましんつ~るまがじん~vol.144~

INDEX

 ・今日のコラム………… 2014年 暦年受注の概要

 ・統計更新情報………… 2015年1月次受注短観発表

 ・編集後記……………… 新しいものを何時入手するか(T)

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◇ 今日のコラム
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○2014年 暦年受注の概要

【受注総額】 1,509,397百万円 (前年比 135.1%)

受注総額は年間を通して継続的な回復がみられ、3年ぶりに前年比で増
加し、4年連続の1兆円超えとなりました。また、07年以来、7年ぶ
りに1兆5千億円を超え、史上2番目の高水準の受注となりました。

月間の受注額は、年初から1千億円を超える水準が続き、3月には1,
200億円超、9月以降は1,300億円超と増加基調で推移し、12
月には単月の過去最高額となる1,442億円を記録しました。

内外需とも回復基調で推移しましたが、外需比率は67.1%で前年か
ら3.0ポイント上昇となりました。

【内需】 496,391百万円 (前年比 123.8%)

内需は2年連続で前年比増加し、受注額は5千億円にはわずかに届きま
せんでしたが、2年連続の4千億円超えとなりました。単月の受注額も、
6月以降7カ月連続で400億円を超え、堅調に推移しました。

主要な業種の状況をみますと、一般機械や自動車(特に自動車部品)で
景気回復に伴う需要増加に加え、ものづくり補助金などの政策効果が見
られ、前年比増加となりました。一方、航空・造船・輸送用機械は前年
から減少しましたが、2年連続の200億円超えとなりました。

今後は、投資減税や補助金などが継続するため、円安環境が続けば、国
内の更新需要が引き続き顕在化し、堅調に推移するものと思われます。

金額(百万円)  前年比
一般機械         199,946    122.7
うち金型        26,589    103.3
自動車          167,660    135.7
うち自動車部品     117,474    142.8
電気・精密        44,563    130.8
航空・造船・輸送用機械  20,558     91.2

【外需】 1,013,006百万円 (前年比 141.4%)

外需は、欧州、北米の回復基調が続き、アジアでも電気機械向け特需が
復活したこともあって、3年ぶりに増加し初の1兆円超えとなりました。
単月の受注額も、3月以降、9カ月連続で800億円を超え、12月に
は、過去最高額を記録するなど、高水準の受注が継続しました。

地域別にみますと、アジアでは、年初から年央まで中国の電気・精密の
特需がみられたほか、9月以降にはその他アジアの「その他」地域で電
気・精密向けの特需がみられるようになり、前年比は7割を超える大幅
増となりました。北米では、製造業で活況が続くアメリカで、今年は
IMTSなどの展示会効果もあって回復が継続し、5年連続の前年比増
加となりました。欧州もリスク要因があるものの、年間を通して緩やか
な回復がみられ、前年比3割を超える増加となりました。

今後は、アジアの電気機械向け特需の動向や、欧州のリスク要因、アメ
リカの景気動向など、不透明な状況ではありますが、総じて高水準の受
注が継続するものと思われます。

金額(百万円)  前年比
アジア        518,443    172.4
うち東アジア    377,688    183.1
うちその他アジア  140,755    149.0
欧州         189,611    130.8
北米         286,077    111.5

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◆ 統計更新情報
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○2015年1月次受注短観発表(2015年1月28日15時公表)

《工作機械統計ページ》
https://www.jmtba.or.jp/machine/data

短観(2015年1月次) ※( )内は前月比

1、業況に関する判断(DI)
(a)会社全体の業況    足元 18.3 (△9.9)   翌月 32.4
(b)工作機械事業の業況  足元 12.7 (△8.4)   翌月 25.4

2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
(c)受注総額の水準    足元 -15.5 (△16.9)  翌月 11.3
(d)受注内需の水準    足元 -12.7 (△15.5)  翌月  9.9
(e)受注外需の水準    足元 -13.0 (△13.0)  翌月  4.3

3、受注内需業種別の水準(DI)
(f)一般機械向けの受注水準  翌月  5.6 (+7.0)
(g)自動車向けの受注水準   翌月  6.0 (+3.0)
(h)電気・精密向けの受注水準 翌月  -8.6 (△2.9)

4、受注外需地域別の水準(DI)
(i)アジア向けの受注水準   翌月  1.4 (±0.0)
(j)欧州向けの受注水準    翌月  0.0 (+8.5)
(k)北米向けの受注水準    翌月  4.8 (+3.2)

(ひとこと)
1月の受注短観を見ますと、状況判断は1月の受注の減少を見込んでか、
全社、工作機械事業とも低下しましたが、翌月は再び上昇に転じています。
このところ2ケタの「良い」超が継続し、回復基調に変わりないものと思わ
れます。
受注水準では、12月が史上最高額を記録したこともあって、1月(足元)
は総額、内外需とも2ケタの「減少」超となりました。しかし、翌月は全て
「増加」超となっており、底堅さがうかがえる結果となっています。内需業
種別、外需地域別の翌月の状況を見ても、電気・精密向けを除き「増加」超
となっています。

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○新しいものを何時入手するか

先日、トヨタが燃料電池自動車(FCV)の発売を公表しました。そして本
田技研も来年の発売を計画しているそうです。このように日本メーカが先行す
る形でFCVが世の中にいよいよ本格的に登場することになります。

自動車の環境対応については、これまでもいろいろな変遷がありました。ハ
イブリッド、ディーゼル、ダウンサイジングターボ、電気自動車etc。ただ、
これらのうち何がマジョリティになるのか、色々な議論がなされていますがま
だはっきりしていません。

過去にも、パソコン、スマートフォンのOSや、DVDの次世代規格、ビデ
オテープの規格などがあったかと思います。

私は、こうしたものをいつ買うかというと、出たらすぐではなく、しばらく
様子を見て、マジョリティになる(だろうと思う)ものを買いたいと思ってい
ます。買ってもしばらくしたら衰退するものを買うのは、なんだか損した気分
になるからです。

皆さんはいかがでしょうか?

(T)

次回、Vol.145は2015年2月12日(木)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

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【ましんつ~るまがじん】

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