ましんつ~るまがじん~vol.178~
INDEX
・今日のコラム………… 新年の御挨拶(事務局長 津上 邦夫)
・統計更新情報………… 2015年12月分受注速報発表
・編集後記……………… 本年もよろしくお願い致します(S)
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◇ 今日のコラム
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○新年の御挨拶(事務局長 津上 邦夫)
2016年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
工作機械産業の内需は円安による顧客産業の収益改善と製造業の国内回帰、そ
して政府の各種政策により、膨大な老朽化設備の更新を中心に今年も順調に推
移すると思われます。
一方、外需は、米国の利上げの影響、中国をはじめとした新興国経済の減速、
原油価格の急落、そして中東を中心とした地政学的リスクの経済への影響など
懸念材料があります。しかしながら、今年批准が見込まれるTPP等の経済連
携協定等により、製造業のグローバル化はますます広がりつつあります。高機
能で高い信頼性がある日本製工作機械の需要は引き続き底堅いと思われます。
このような環境の中で、今年は当会最大のイベントである、日本国際工作機械
見本市(JIMTOF Tokyo 2016)が11月に開催されます。今回、
東京ビッグサイトでは「東新展示棟」が完成し、小間数も約10%増加します。
そこで、これまで出展機会の少なかった海外出展者を中心に新展示棟を活用い
ただき、JIMTOFを世界に向けた新技術の発信基地として一層国際化を図っ
ていきます。
さて、今日の製造技術は、ドイツの「Industry 4.0」、米国の
「Industrial Internet」や日本の「ロボット新戦略」に
みられるように、IoTやセンサーによる人工知能技術を利用して国ぐるみで
高度化が進められようとしています。
また部品の製作工程ではAM (3Dプリンター)の登場で、切削や成形だけ
でなく積層造形が行われるようになりました。日本の工作機械産業には、長年
培わられてきた技術を基盤に、これらの新技術を導入した高機能製品を含めて、
新しいビジネスを生み出すとともに世界のものづくりを支えていくことが期待
されています。
そのため、2012年5月に策定した「工作機械産業ビジョン 2020」
に挙げられた、産学官連携の強化を始めとする重点戦略に基づく諸施策に工業
会を挙げて引き続き取り組み、ひとつひとつの施策を着実に推進し、持続性の
ある効果を挙げていきたいと思います。
本年も、読者の皆様に工作機械産業やものづくりへのご理解を深めていただ
けるよう、最新の関連情報を分り易く配信していきますので、よろしくお願い
いたします。
本年が皆様にとって素晴らしい年になるようお祈りし、新年のご挨拶とさせ
ていただきます。
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◆ 統計更新情報
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○2015年12月分受注速報発表(1月14日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/machine/data
速報(2015年12月分)
金額(百万円)前月比 前年同月比
受注総額 107,072 93.6 74.2
うち内需 42,620 93.7 88.5
うち外需 64,452 93.5 67.1
速報(2015年累計)
金額(百万円) 前年比
受注総額 1,480,486 98.1
うち内需 586,295 118.1
うち外需 894,191 88.3
※ひとこと
12月の受注速報の結果を見ますと、受注総額は、前月比で2カ月ぶり
減少、前年同月比で5カ月連続減少となり、2カ月ぶりに1,100億円
を下回りました。1,000億円超えは28カ月連続となります。
うち内需は、2カ月ぶりの450億円割れも、11カ月連続で400億
円を超えました。前年同月比は4カ月連続減少ですが、需要は底堅さが続
いていると言えます。
うち外需は、2カ月連続の600億円超えとなりましたが、前年同月が
過去最高額(14年12月:961億円)だったこともあり、前年同月比
は3割を超える減少幅で、7カ月連続の減少となりました。
この結果、2015年累計額は、1兆5,000億円には届きませんで
したが、過去3番目の高水準となりました。うち内需はリーマンショック
以降の最高額を3年連続で更新し、7年ぶりの5,000億円超えとなり、
うち外需も過去3番目の高水準の受注となりました。累計額の詳細は、1
月下旬配信予定のVol.180のコラム内でご紹介する予定です。
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○ 本年もよろしくお願い致します
今回の配信が、新年最初の号となりますが、今年もましんつ~るまがじんを
よろしくお願い致します。昨年に引き続き、読者の皆様に工作機械・生産加工
に関する最新情報をお届けすべく、尽力して参ります。
今年は申年(さる)になります。総務省統計局の推計によると、2016年
1月1日現在における申年生まれの方は991万人となり、また、今年の新成
人は121万人に上るとのことです。昨年の新成人は126万人と21年ぶり
の増加となりましたが、残念ながら今年は昨年比5万人減となり、当面、減少
傾向は続く模様です。
人口減少もさることながら、昨年に引き続き重要なキーワードになると予想
されるのが「スマート化」、「人工知能」等と思います。一昨年に、オックス
フォード大学で発表された論文、あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」
が話題になりましたが、ヒトが行っている仕事を、次第にロボットが代行する
ようになると見る向きもあります。数十年後はデスクの隣はロボットが座って
働いている、ということもあるかもしれませんね。
(S)
次回、Vol.179は2016年1月19日(火)に配信予定です。
毎度最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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