ましんつ~るまがじん~vol.211~
INDEX
・今日のコラム………… JIMTOF2016 結果概要(続報)
・統計更新情報………… 2016年11月分受注速報発表
・最新情報……………… 2016年度「工作機械の輸出管理講習会
~UPRへの規制変更の対応について~」
開催のお知らせ
・編集後記……………… JIMTOF2016 主催者企画展示を終えて
(H)
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◇ 今日のコラム
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○JIMTOF2016 結果概要(続報)
前回、JIMTOF・Tokyo2016結果報告(速報)で、来場者数に
について、情報をお伝えしました。今回は、JIMTOFで出展された製品の
中で、工作機械技術に関する動向について概略を報告します。
今回の展示会では、工場内の工作機械やロボットをネットワーク接続し、稼
働状況や加工プロセス、機械状態等のデータ収集・分析を通じて、加工や、工
程の最適化、予防保全などを行おうとするIoT (Internet of Things) 関連の
展示が数多く見られました。
機械の見える化は、単純に機械の現時点での状況をチェックするに止まらず、
その状態は正常であるのか、将来、機械がストップする可能性があるのか等を、
知能的に判定し、その状態を把握しながら、機械が自律的に生産工程に反映す
るようなインテリジェント化の領域に入りつつあると思われます。
そして、機械単位、現場単位に止まっていたネットワーク化が更に拡大する
ことも予想される一方、物理的なネットワーク形成、セキュリティをどのよう
に担保するか等、解決すべき課題も存在します。今後、このような課題に対す
る各社の対応状況が注目されます。
他にも、新加工技術としてAdditive Manufacturingの進展も見られました。
加工空間の更なる大型化、機械の高速化が進み、これまでのAMではカバーでき
ていなかった市場に対してもアプローチが可能になった点が挙げられます。
上記で挙げた以外にも、様々な最先端技術が結集した今回のJIMTOF・
Tokyo2016は、公式テーマ「ここから未来が動き出す」の通り、
モノづくりの未来を具現化した展示会となりました。
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◆ 統計更新情報
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○2016年11月分受注速報発表(12月12日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/machine/data
速報(2016年11月分)
金額(百万円)前月比 前年同月比
受注総額 107,944 115.0 94.4
うち内需 44,967 108.7 98.9
うち外需 62,977 119.9 91.4
※ひとこと
11月の受注速報は、内外需とも前月から増加し、受注総額は2カ月ぶ
りの1千億円超で、前月比は2カ月ぶり増加、前年同月比は16カ月連続
の減少となりました。
内需では、市況に大きな変化はないものの、JIMTOF効果による受
注増が寄与し、450億円にはわずかに届かなかったものの、6カ月連続
の400億円超となりました。
外需では、本年最低額となった前月から一転、6カ月ぶりの600億円
超えとなりました。こちらも各地域とも市況に大きな変化は見られてはい
ませんが、スポット受注による増加と考えられます。
年内は、国内はJIMTOFのフォローアップ効果、外需では欧米の期
末効果が期待されますが、先行き不透明感が依然として残る中で慎重な動
きも予測され、楽観視できない状況が続きそうです。
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◇ 最新情報
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2016年度「工作機械の輸出管理講習会~UPRへの規制変更の
対応について~」開催のお知らせ
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海外への工作機械の輸出に先立ち、経済産業省への許可申請を要する場合も
多いところ、申請の要否を判断するための評価基準が2017年6月1日から
大きく変更されます。
これにより、これまで経済産業省への許可申請を要さずに輸出が可能であっ
た一部の工作機械も新たに規制対象に加わることとなります。
そこで、当会では、来る2017年1月から2月にかけて2016年度「工
作機械の輸出管理講習会~UPRへの規制変更の対応について~」を開催し、
規制変更の内容について詳しく解説を行います。
当会ホームページより詳細をご確認頂き、是非ご参加下さいますようお願い
申し上げます。
https://www.jmtba.or.jp/
<本講習会に関する問い合わせ先>
(一社)日本工作機械工業会 業務国際部 廣井
FAX: 03-3434-3961
E-mail: hiroi@jmtba.or.jp
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○JIMTOF2016 主催者企画展示を終えて
先月開催したJIMTOF2016では、主催者企画展示として、
1.(株)北嶋絞製作所のご協力によるへら絞りの展示・実演
2.(一社)福井県眼鏡協会のご協力による福井・鯖江のめがねの展示
を行いました。
へら絞りも、福井・鯖江のめがね生産も、職人による丁寧な手作業が施され
ており、手や体に伝わる感触が製品作りにおいて非常に重要である様子を来場
者にお伝えできたと思います。
私個人としても、日本のものづくり現場において、匠の技が織りなす芸術が
息づいていることが認識でき、更に日本を誇らしく思えました。
工作機械産業にも優れたキサゲの技術がありますが、こうした素晴らしい技
術のもと、当業界が今後も更に発展できるよう、力になれればと考えています。
(H)
次回、Vol.212は2016年12月15日(木)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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