ましんつ~るまがじん~vol.235~
INDEX
・今日のコラム………… 工作機械基礎講座の開催
・統計更新情報………… 2017年7月分受注確報発表
・最新情報……………… CCIMT2017 視察団参加者募集
・編集後記……………… 2017年の夏を振り返る (H)
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◇ 今日のコラム
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○工作機械基礎講座の開催
当会では毎年、工作機械メーカ入社後1~3年程度の新人技術者を対象に、
主に工作機械の基本理論と設計概念について教育する「工作機械基礎講座」を
年2回(夏期・冬期)開催しております。
去る8月1日(火)~3日(木)にかけて、通算13回目となる講座を開催、
会員企業22社47名の意欲溢れる若手エンジニアが参加し、活気に満ちた講
座となりました。
本講座のプログラムは「工作機械の基本構造と仕組み、機械加工概論、加工
性能の影響因子と基本特性、工作機械の制御等、工作機械設計技術者に求めら
れる基礎素養について理解いただく」という点に主眼を置き、理論と実務を結
びつける上で必要不可欠な内容となっています。講師には、各分野に造詣の深
い大学研究者や工作機械・関連メーカのエンジニアの方々にお願いしています。
分かりやすく充実した講義に熱心に聴きいる受講者の姿が見られました。
近年は、入社前に工作機械を専門的に学ぶ機会が無い新人エンジニアも増加
傾向にあります。工作機械技術が高度化する中で、教育すべき内容が多様化し、
技術者教育にかかる負担も増加しています。本基礎講座は、工作機械業界とし
ての基礎教育の場として、大変重要な機会となっています。今後も、業界全体
の活性化に貢献するため、優秀な人材の育成を推進していきます。
1.開催日及び会場:
日時:2017年8月1日(火)~3日(木)
会場:名古屋・imyビル6階 第3会議室
2.受講対象者:日工会会員メーカに入社後1~3年程度の新人技術者
3.受講者数:47名
4.プログラム:
●第1日目(8月1日(火))
講義1「工作機械とは-導入編」
講師:東京工業大学 伊東 誼 名誉教授
講義2「工作機械とは-基礎編」
講師:東京工業大学 伊東 誼 名誉教授
講義3「機械加工概論(切削加工)」
講師:東京電機大学 松村 隆 教授
●第2日目(8月2日(水))
講義4「工作機械の主要構成要素の基本構造と仕組み」
講師:MAMTEC 清水 伸二 代表(上智大学 名誉教授)
講義5「機械加工概論(研削加工)」
講師:日本工業大学 横田 悦二郎 客員教授
講義6「加工性能への影響因子(研削びびり振動)」
講師:日本大学 李 和樹 教授
講義7「加工性能への影響因子(熱変位)」
講師:東京工業大学 新野 秀憲 教授
●第3日目(8月3日(木))
講義8「加工性能への影響因子(静・動特性と切削びびり振動)」
講師:首都大学東京・中央大学 渡部 和 非常勤講師
講義9「工作機械の制御学リテラシー」
講師:神戸大学 佐藤 隆太 准教授
講義10「工作物クランプ技術について」
講師:(株)ナベヤ 酒井 正一 常務取締役
講義11「MCの工具保持用ツーリングシステム」
講師:MAMTEC 清水 伸二 代表(上智大学 名誉教授)
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◆ 統計更新情報
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○2017年7月分受注確報発表(2017年8月23日15時公表)
【確報(7月分)概要】
金額(百万円) 前月比 前年同月比
受注総額 133,656 93.5 128.0
うち内需 55,218 101.0 107.6
一般機械 22,568 96.8 109.6
自動車 19,164 116.7 115.8
電気・精密 5,302 97.0 125.9
航空・造船
輸送用機械 2,061 80.5 107.5
うち外需 78,438 88.9 147.7
アジア 35,626 76.0 168.7
欧州 18,326 101.9 127.1
北米 22,180 99.1 135.4
※ひとこと
7月の受注確報を見ますと、内需が速報時点から上方修正し、前月比増
加となりました。その結果、受注総額は今年に入って4度目の1,300
億円超えと高水準の受注が続いています。
内需は、自動車や半導体関連の受注が堅調に推移しており、24カ月ぶ
りに550億円を超え、2カ月連続で本年最高額を更新しました。業種別
に見ますと、自動車は24カ月ぶりに190億円を超えたほか、半導体製
造装置向けが含まれる一般機械は、5カ月連続で200億円を超え、内需
をけん引しています。
外需は、アジアでのEMS関連受注の縮小が影響し、2カ月ぶりの80
0億円割れとなりましたが、主要3極は堅調に推移しており、5カ月連続
で750億円を超え、高水準の受注が継続しています。アジアでは、中国
でEMS関連特需が縮小しましたが、一般機械や自動車向けなどで引き続
き堅調に推移しています。また、インドは自動車向けの大型受注が前月並
ではないものの、一部継続しました。欧州は2カ月連続でリーマンショッ
ク以降の最高額を更新し、2008年9月以来となる180億円超えとな
りました。ドイツ、イタリアが堅調に推移したほか、今月は「東欧」で自
動車向けスポット受注が見られました。北米では、アメリカが主要業種で
引き続き堅調に推移するなど、北米計は6カ月連続の200億円超えとなっ
ています。
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◆ 最新情報
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CCIMT2017 視察団参加者募集
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当会は、11月13日(月)から16日(木)までの4日間、中国の重慶市
にある重慶国際展覧センターにて開催される工作機械見本市「CCIMT20
17」に際し、(株)JTBコーポレートセールスが企画・実施する「CCI
MT2017視察団」のツアーを後援します。
今回初開催となるCCIMTの会場視察に加え、日系自動車部品メーカ等へ
の視察が組まれた充実した企画となっています。この機会に是非ご応募下さい。
詳細は下記当会ページよりご確認頂けます。
【CCIMT 2017 視察団編成のご案内】
https://www.jmtba.or.jp/wp-content/uploads/CCIMT-Tour.pdf
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○2017年の夏を振り返る
8月のお盆が終わり、長めの夏季休暇を取られた会社でも、今週からは本格
的に業務を再開されたところかと思います。
今年のお盆休みの時期は、雲が広がり総じて過ごしやすかったですが、8月
15日(火)から16日(水)にかけては全国的に雨となるなど、夏のレジャー
には不向きな日もありました。
また、8月19日(土)の関東地方は、非常に不安定な天候となり、急な大
雨や落雷がありました。各地で花火大会が予定されていたところ、急遽中止を
余儀なくされた例もあり、なかなか計画通りに過ごせなかったお盆休みだった
かもしれません。
昨年の夏は降雨が少なく、関東地方の水不足を心配するニュースが流れてい
ましたが、今年の夏は「日照が少なく冷夏であった」と振り返ることになるの
でしょうか。
秋に収穫を迎える農作物は大丈夫かと気になります。
(H)
次回、Vol.236は2017年9月11日(月)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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