ましんつ~るまがじん~vol.258~

INDEX

・今日のコラム………… METALLOOBRABOTKA2018
(ロシア)結果報告

・統計更新情報………… 2018年5月分受注速報発表

・最新情報……………… 1.2018工作機械関連技術者会議開催のお知らせ
             (一般社団法人日本能率協会)

2.生産性向上特別措置法の施行に伴う、工業会
      証明書発行について

・編集後記……………… 梅雨(M)

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◇ 今日のコラム
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○ METALLOOBRABOTKA2018(ロシア)報告

去る、5月14日から18日まで、ロシア・モスクワで工作機械展示会
「METALLOOBRABOTKA2018」が開催されました。

同展示会には当会から職員を派遣し、JIMTOF・Tokyo 2018の広報活動を行い
ました。

同展示会の出展者数は、世界33カ国・地域から1,097社となり、前回
展(2017年)と比較し55社増加しました。このうち日工会会員の出展は
18社で、前回展よりも2社増加しました。また、期間中の来場者は2日目の
火曜日が最も多く10,000人超えとなり、最終的には合計32,497名
の来場がありました。

METALLOOBRABOTKA2018では、他の主要な展示会と同様、
国別パビリオンが設けられ、ベラルーシ、中国、チェコ、フランス、ドイツ、
イタリア、スイス、英国、台湾がパビリオン出展を行っていました。特に台湾
については、スマートものづくりを前面に押し出した装飾を展開し、来場者の
注目を集めていました。

展示場で確認した限りにおいて、機種別ではマシニングセンタやNC旋盤の
出展割合が多い状況でしたが、マシニングセンタのうち3~4割程度は5軸制
御機が占めている印象でした。また、ロシアでは労働力人口の不足に対応する
ために生産性の向上が課題となっており、ロボットとの協調による自動化や、
一部ではありますがIoT関連の展示も見られました。

ロシアでは、4期目を迎えたプーチン政権が2024年までの国家目標を新
たに設定しました。エネルギー依存社会からの脱却を図るために、2024年
までに非資源・エネルギー輸出を2,500億米ドル(約27兆円)まで増加
させると宣言しています。輸出増進のためにロシア製の機械設備を更に高度化
する姿勢が窺え、同国の開発動向を今後さらに注目する必要があります。

次回の展示会は2019年5月27日(月)から31日(金)までの開催が
予定されています。

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◆ 統計更新情報
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○2018年5月分受注速報発表(6月11日15時公表)
https://www.jmtba.or.jp/machine/data

速報(2018年5月分)

金額(百万円) 前月比  前年同月比

受注総額   149,238     91.5   114.9

うち内需    62,941     91.9   123.3

うち外需    86,297     91.3   109.5

※ひとこと
5月の受注速報を見ますと、前月比で2カ月連続の減少となり、受注総
額は7カ月ぶりの1,500億円割れとなりましたが、5月単月としての
過去最高額を更新しました(従来08年5月:1,328億円)。前年同
月比は18カ月連続増加で、一時の勢いは落ち着いたものの、依然高水準
の受注が続いています。
うち内需は、前月比2カ月連続減少ながら、3カ月連続の600億円超
で、5月としては07年以来の600億円超えとなりました。前年同月比
は16カ月連続増加で堅調に推移しており、これまでの傾向と変わらず、
国内の旺盛な需要を反映しているものと思われます。
外需も、前月比2カ月連続の減少で、7カ月ぶりに900億円を下回り
ましたが、800億円台後半と高水準の受注となりました。前年同月比は
18カ月連続増加となっています。主要3極ともに好調な動きが続いてい
る中で、各地域でどのような動きであったかについては、確報時にお知ら
せいたします。

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◆ 最新情報
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1.2018工作機械関連技術者会議開催のお知らせ
(一般社団法人日本能率協会 主催)
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2018年7月4日(水)・5日(木)の2日間、三田NNホール(東京都
港区)において、(一社)日本能率協会主催による「2018工作機械関連技
術者会議」が開催されます。

本会議は、注目の最新工作機械技術について情報を収集するまたとない機会
と存じますので、奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。
なお、日本工作機械工業会会員企業の皆様には、後援団体料金が適用され、
通常料金よりも安い料金でご参加いただくことができます。

1.開催日程:7月4日(水)・5日(木)の2日間

2.会  場:三田NNホール

3.プログラム

セッション1 EV化/IoT・AIが変えるものづくり
7月4日(水)10:00~13:00
●講演1:第4次産業革命の現状と課題 ~EV化に伴うものづくりの変化~
片岡 隆一 氏 経済産業省 製造産業局 産業機械課長
●講演2:スマートファクトリー(IoT工場)について
長江 昭充 氏 ヤマザキマザック(株) 取締役 副社長

セッション2 EV化に向けた高効率加工・低騒音技術を探る
7月5日(水)14:00~17:00
●講演1:多様化ニーズに応えるPS(パワーステアリング)の新技術
山元 達裕 氏 (株)ジェイテクト ステアリング事業本部
第2ステアリングシステム技術部 部長
●講演2:べベルハイポイドギアの加工のトレンド
松原 隆弘 氏 グリーソンアジア(株) 上席執行役員
本支店技術関連部門統括
●講演3:MQL(セミドライ加工)の量産化加工分野への適用
小堀 昭一 氏 マパール(株) 技術部担当 部長

セッション3 超高機能部品を実現する工作機械最前線
7月5日(木)10:00~13:00
●講演1:AMの現状について
田中 健太郎 氏 東金属産業(株) 代表取締役社長
●講演2:産業界における超精密加工の利用
福田 将彦 氏 東芝機械(株) ナノ加工開発センター
●講演3:ピコ精度加工と機能創成加工が拓く高付加価値製造技術
厨川 常元 氏 東北大学 大学院医工学研究科
生体機械システム医工学講座 生体機能創成学分野
研究科長 教授

セッション4 人材不足に対応する最新技術
7月5日(木)14:00~17:00
●講演1:成長する/進化するロボットモジュールシステム(MATRIS)
樋口 貴之 氏 DMG森精機(株) 奈良事業所
システム開発部 部長
●講演2:手戻りのない部品加工を実現するCAD/CAMシステム TopSolid
小玉 博幸 氏 コダマコーポレーション(株) 代表取締役
●講演3:AIの最新状況と製造業における活用 ~IBM Watsonのケース
元木  剛 氏 日本アイ・ビー・エム(株)
ワトソン・ソリューション担当 理事

4.参加料金・プログラム詳細等

https://school.jma.or.jp/kousaku/

よりご確認下さい。

5.お問い合わせ
一般社団法人日本能率協会 JMAマネジメントスクール
(受付時間:月~金曜日 9:00~17:00 但し、祝日を除く)
〒105-8522 東京都港区芝公園3-1-22
TEL:03-3434-5505  FAX:03-34346271
E-mail : seminar@jma.or.jp

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2.生産性向上特別措置法の施行に伴う、工業会証明書発行について
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6月6日に、「生産性向上特別措置法」が施行されました。

同法に基づき、中小企業の生産性革命の実現のため、市区町村から計画認定
を受けた中小企業に対し、固定資産税の軽減など、設備投資に対する支援が行
われることとなります。

市区町村から認定を受ける計画(先端設備等導入計画)に含まれる一定要件
を満たす設備であることを確認するため、当会では工作機械関連設備について
証明書の発行を行います。

設備の要件は、中小企業等経営強化法と同一要件となるため、証明書を共通
化して運用されることとなりました。

それに伴い、中小企業等経営強化法における当会証明書の書式変更等を行い
ましたので、当会の証明書発行を希望される方は、下記ご参照ください。

○生産性向上特別措置法の概要(中小企業庁)
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/seisansei/index.html

○生産性向上特別措置法関連ページ(日本工作機械工業会)
https://www.jmtba.or.jp/sentansetubi

○中小企業等経営強化法関連ページ(日本工作機械工業会)
https://www.jmtba.or.jp/keieikyouka

【問い合わせ先】

(一社)日本工作機械工業会  TEL:03-3434-3961

・制度全般、証明書発行手続きに関わるお問い合わせ
調査企画部 高野 、 行田(コウダ) Mail : takano@jmtba.or.jp

・該当設備の要件、登録方法等のお問い合わせ
技術部   笹川 、辻  Mail : sasagawa@jmtba.or.jp

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○梅雨

各地方で梅雨入りし、雨が増えてきました。

気象庁が「梅雨入り」というと雨が降らなかったり、反対に「梅雨明け」宣
言すると雨が続いたりと、天気予報は難しいようです。

梅雨は「つゆ」とも「ばいう」とも読みます。
その語源は、梅の実が熟す頃に雨期がくるため、梅雨といわれるようになり、
中国から来た言葉だといわれています。

他にも諸説あり、梅の実が熟してつぶれるときに降る雨ということで、「つ
ぶれる」を意味する「潰ゆ」から来ている言う説。気温と湿度も高くなり、カ
ビが生えやすくなることから「黴雨(ばいう)」といわれ、これが「梅雨」に
なったという説など、いろいろあるそうです。

梅雨の時期は、天候により気温差が激しくなりますので、読者の皆様も体調
には十分ご注意ください。

(M)

次回、Vol.259は2018年6月21日(木)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

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【ましんつ~るまがじん】

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send@jmtba.or.jp

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