ましんつ~るまがじん~vol.306~
INDEX
・今日のコラム………… 2019年度上期(4~9月)受注実績の概要
・最新情報……………… 2019年度「工作機械の輸出管理講習会~輸出管理
初学者のために~」開催のお知らせ
・編集後記……………… PC・タブレット端末が1人1台に(S)
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◇ 今日のコラム
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○2019年度上期(4~9月)受注実績の概要
【受注総額】 604,857百万円 (前期比 △21.7%、前年同期比 △34.0%)
2019年度上期の受注総額は、年度上期として過去最高額を記録した
2018年度上期から月を追うごとに減少が続き、前期比は3半期連続
減少、前年同期比は2半期連続減少となりました。
受注額は2016年度下期以来、5半期ぶりの7千億円割れで、かろう
じて、6千億円を超えました。
上期としては、3年ぶりの減少で、3年ぶりの7千億円割れとなります。
月別の受注額は、米中貿易摩擦の激化による設備投資需要が国内外で減
速し、6月、8月、9月に1千億円/月を下回る結果となるなど、年度
上期を通じて力強さに欠ける状況が続きました。
【内需】 248,711百万円 (前期比 △21.0%、前年同期比 △36.0%)
内需は、前期比、前年同期比とも2半期連続の減少で、上期としては3
年ぶりの減少となりました。受注額は上期としては3年ぶり、半期ベー
スでは5半期ぶりの3千億円割れとなっています。
月別の受注を見ると、7、8月にものづくり補助金関連の動きや9月の
年度半期末の季節要因など、上乗せ要素があったものの、500億円を
超えた月はなく、6、8月には400億円を下回り、前年同期比は4割
前後の減少が続きました。
業種別の状況をみると、全11業種中、前期比増加は3業種、前年同期
比増加は2業種と、主要業種を中心に軒並み減少しました。
主要4業種では、航空・造船・輸送用機械の前年同期比のみ増加しまし
たが、一般機械を中心に米中貿易摩擦による景況感の悪化から、設備投
資に躊躇感が出たことにより、その他はすべて減少し、特に2018年
に好調だった自動車や半導体関連の落ち込みが大きく、自動車は12半
期ぶりの700億円割れ、電気・精密は6半期ぶりの250億円割れと
なりました。
金額(百万円) 前期比 前年同期比
一般機械 102,922 △18.4 △34.8
うち金型 11,422 △ 6.9 △24.9
自動車 69,544 △29.6 △45.1
うち自動車部品 51,212 △25.1 △39.1
電気・精密 21,627 △28.6 △43.8
航空・造船・輸送用機械 11,462 △13.4 + 3.7
【外需】 356,146百万円 (前期比 △22.2%、前年同期比 △32.5%)
外需は、前期比が3半期連続減少、前年同期比が2半期連続減少で、上
期としては3年ぶりの減少となりました。受注額は上期としては3年ぶ
り、半期ベースでは6半期ぶりの4千億円割れとなりました。
月別の受注を見ると、アジア、欧州、北米全てが月を追うごとに減少し、
8月以降は、600億円を下回る水準で推移しました。
地域別にみますと、主要3極すべてで前期比、前年同期比が二ケタの減少
となりました。アジアは、中国やインドで減少が続き、9月には35カ月
ぶりに200億円を下回るなど、弱含みの動きとなり、6半期ぶりの
1,500億円割れとなりました。北米も、アメリカ、メキシコとも力強
さに欠け、8月に31カ月ぶりに200億円を下回るなど、5半期ぶりの
1,300億円割れとなりました。
金額(百万円) 前期比 前年同期比
アジア 143,612 △20.9 △38.9
うち東アジア 103,275 △15.5 △41.2
うちその他アジア 40,337 △32.1 △32.2
欧州 84,568 △27.4 △29.3
北米 120,818 △19.7 △27.1
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◆ 最新情報
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2019年度「工作機械の輸出管理講習会~輸出管理初学者のために~」
開催のお知らせ
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日工会では、来る2020年1月から2月にかけて2019年度「工作機械の
輸出管理講習会~輸出管理初学者にために~」を開催します。
工作機械事業に携わるメーカ、商社、ユーザ等における輸出管理初学者を対象
に工作機械の輸出管理制度の概要について解説すると共に、当会にて発行した
輸出管理上のポイント・注意点を纏めた各種手引きの内容について解説します。
詳細は当会ホームページよりご確認を頂き、是非ご参加下さいますようお願い
申し上げます。
【「工作機械の輸出管理講習会」開催のご案内(日工会ページ)】
https://www.jmtba.or.jp/archives/10876
<本講習会に関する問い合わせ先>
(一社)日本工作機械工業会 業務国際部 廣井、礒嵜
TEL:03-3434-3961
メール:hiroi@jmtba.or.jp(廣井)
isozaki@jmtba.or.jp(磯嵜)
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○PC・タブレット端末が1人1台に(S)
過日、全国の小中学校でパソコンかタブレット型端末を児童・生徒が1台ず
つ使えるよう、無償で配置する方針を政府が固めたとの報道がありました。
スマートフォンもいわばパソコンのようなものですが、総務省の平成30年版
情報通信白書によると、2017年時のスマートフォンの個人保有率は、
6~12歳で30.3%、13~19歳で79.5%になるとのことです。
2019年現在では更に増加していると思われます。
現在のパソコンは非常に高速でGUIも分かりやすく便利かつ直感的に利用
しやすいですが、そのような高性能なスマホとパソコンの2台を小学校時代か
ら活用するとなると、毎日慌ただしくなって疲労がたまってしまうかもしれま
せんね。社会生活上、必要ではありますが、健康面で悪影響にならないよう、
あまり画面に釘付けにならないでほしいなとも思います。
小職が中高生の頃は、まだWindowsマシンが身近なところにはなく、
PC98シリーズが多数を占めている時代でした。当時はパソコンを立ち上げ
ると真っ黒なコマンド入力画面が表示され、「で、ここから何をすればいいの
?」という状態でした。専門雑誌を見たりしても理解ができず、結局スキルは
全く向上しなかったことを思い出しました。取り留めの無い話で申し訳ありま
せんでしたが、次号もよろしくお願い致します。
(S)
次回、Vol.307は2019年12月10日(火)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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