ましんつ~るまがじん~vol.318~
INDEX
・今日のコラム………… 2019年度受注の概要
・統計更新情報………… 2020年4月分受注速報発表
・最新情報……………… 新型コロナウイルス感染症緊急対策における予算・
税制措置について
・編集後記……………… zoom飲み会 (M)
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◇ 今日のコラム
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○2019年度受注の概要
今号では、先日発表された2019年度(19年4月~20年3月)の受注
実績について、詳細をご紹介いたします。
【受注総額】 1,099,541百万円 (前年度比 △34.9%)
2019年度の受注総額は、10年連続で1兆円を超えましたが、2年
連続で減少し、この10年で最も低い受注額となりました。
月次の受注額では、1千億円を超えた月が4,5,7月のみで、米中貿
易摩擦の影響等による設備投資需要の減退が月を追うごとに世界各地に
拡大したことに加え、2020年に入ってからは新型コロナウイルスの
感染拡大の影響により、20年の2、3月は800億円を下回るなど、
減少傾向が続いた年となりました。
【内需】 446,639百万円 (前年度比 △36.5%)
内需は3年ぶりに減少し、6年ぶりの5千億円割れとなりました。
月間で500億円を超える月はなく、米中貿易摩擦の影響に加え、自動
車や半導体関連も力強さに欠ける状況が続きました。20年に入ってか
らも、補助金待ちや、新型コロナの影響などを受け、弱い動きとなって
います。
業種別では、全11業種すべてが前年度比減少となりました。特に「自
動車(前年度比△44.6%)」と「電気機械(218.9億円、同△
46.3%)」は、4割を超える減少となりました。
内需比率は、前年度から1.0ポイント減少し40.6%となりました。
金額(百万円) 前年度比増減
一般機械 181,703 △36.0
うち金型 18,854 △31.4
自動車 124,935 △44.6
うち自動車部品 87,966 △42.3
電気・精密 38,803 △43.5
航空・造船・輸送用機械 22,490 △ 7.4
【外需】 652,902百万円 (前年度比 △33.8%)
外需は、2年連続の減少で、10年ぶりに7千億円を下回りました。
米中貿易摩擦の影響が、中国、欧州、北米の順に徐々に顕在化し、減少
傾向が続きました。2020年に入ってからは、中国で一部に持ち直し
の気配が窺われたものの、新型コロナウイルスの影響により、再び落ち
込み、世界的に弱い動きが続いた1年となりました。
地域別に見ますと、アジアは、米中貿易摩擦の直接的な影響を受けた中
国をはじめ、中国の影響を受けやすいASEAN地域でも減少したほか、
インドも自動車産業を中心に力強さに欠け、10年ぶりの3千億円割れ
となりました。欧州は、中国の影響を受けたドイツで需要が低迷したほ
か、EU離脱に揺れたイギリス、政策効果が剥落して以降、力強さに欠
けるイタリアなど、域内すべての国・地域で前年割れとなり、6年ぶり
の1,600億円割れとなりました。北米は、主要3極で最も落ち込み
が遅く、7月までは月200億円のレベルを維持していましたが、その
後アメリカで減少傾向となり、メキシコでも自動車向け受注が低迷し、
3年ぶりの2,500億円割れとなりました。
金額(百万円) 前年度比増減
アジア 259,201 △37.8
うち東アジア 189,133 △36.5
うちその他アジア 70,068 △41.0
欧州 151,549 △35.8
北米 227,347 △28.1
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◆ 統計更新情報
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○2020年4月分受注速報発表(5月14日15時公表)
http://www.jmtba.or.jp/machine/data
速報(2020年4月分)
金額(百万円) 前月比 前年同月比
受注総額 56,127 72.5 51.7
うち内需 21,161 61.8 48.6
うち外需 34,966 80.9 53.7
※ひとこと
4月の受注速報を見ますと、受注総額は前月比2カ月ぶり減少、前年同
月比19カ月連続減少で、2010年1月(551.0億円)以来、10
年3カ月ぶりの600億円割れとなりました。新型コロナウイルス感染拡
大の影響が国内外で見られ、受注が大きく減少しました。
うち内需は、前月比3カ月ぶり減少、前年同月比17カ月連続減少で、
2013年1月(240.3億円)以来、7年3カ月ぶりの250億円割
れとなりました。非常事態宣言が全国に拡大して以降、営業活動が難しく
なっており、受注に結び付けることが出来なかったものと思われます。
うち外需は、前月比4カ月連続減少、前年同月比19カ月連続減少で、
2009年11月(320.5億円)以来、10年5カ月ぶりの350億
円割れとなりました。中国では収束に向けた動きの中で、引合増加などの
声が一部で聞こえているものの、欧州、北米では経済活動が止まっている
ため、受注が大きく減少したものと考えられます。
内需業種別や、外需国・地域別等の詳細は、5月26日公表の確報時に
お知らせいたします。
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◆ 最新情報
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新型コロナウイルス感染症緊急対策における予算・税制措置について
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政府では、新型コロナウイルス感染症への緊急経済対策として、各種の予算・
税制措置を講じています。
今号では、事業者からの問い合わせが多い
1.持続化給付金
2.民間金融機関における実質無利子・無担保融資
3.税制上の措置(国税庁、総務省、厚生労働省)
を中心に紹介させていただきます。
1.持続化給付金
5月1日(金)より申請受付が開始されています。
新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、迅速かつ安全に給付を行うため、
電子申請を原則としています。
詳細については「持続化給付金」の申請ホームページをご確認ください。
https://www.jizokuka-kyufu.jp/
【問い合わせ先】
持続化給付金事業 コールセンター
直通番号 :0120-115-570
IP電話専用回線:03-6831-0613
※受付時間:8時30分~19時00分
(5月・6月(毎日)、7月から12月(土曜日を除く))
2.民間金融機関における実質無利子・無担保融資
新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴い、中小企業者への資金繰り支援
を強化するため、5月1日(金)より順次各都道府県等にて、民間金融機関に
おける実質無利子・無担保融資が開始されています。
制度の開始に伴い、融資を受けるために必要なセーフティネット保証・危機
関連保証の認定に関する運用が緩和されます。
経済産業省HPにて詳細が公表されていますので、以下をご確認ください。
(1)ニュースリリース
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200501008/20200501008.html
(2)民間金融機関における実質無利子・無担保融資の概要
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200501008/20200501008-1.pdf
【問い合わせ先】
中小企業金融相談窓口
電話:0570-783183
3.税制上の措置
国税庁、総務省、厚生労働省が税制措置に関して情報を公開しております。
以下HPをご確認下さい。
(1)国税に関する措置
・納税の猶予制度の特例
・欠損金の繰戻しによる還付の特例
・テレワーク等のための中小企業の設備投資税制
・文化芸術・スポーツイベントを中止等した主催者に対する払戻請求権を放
棄した観客等への寄附金控除の適用
・住宅ローン控除の適用要件の弾力化
・消費税の課税選択の変更に係る特例
・特別貸付けに係る契約書の印紙税の非課税
【国税庁ホームページ】
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/kansensho/keizaitaisaku/index.htm
(2)地方税に関する措置
・徴収の猶予制度の特例
・中小事業者等が所有する償却資産及び事業用家屋に係る固定資産税等の軽
減措置
・生産性革命の実現に向けた固定資産税の特例措置の拡充・延長
・自動車税・軽自動車税環境性能割の臨時的軽減の延長
・住宅ローン控除の適用要件の弾力化に係る対応
・耐震改修した住宅に係る不動産取得税の特例措置の適用要件の弾力化
・イベントを中止等した主催者に対する払戻請求権を放棄した者への寄附金
控除の適用に係る対応
【総務省ホームページ】
https://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/kinkyu02_000399.html
(3)社会保険料に関する措置
・厚生年金保険料等の納付猶予の特例
・労働保険料等の納付猶予の特例
【厚生労働省ホームページ】
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10925.html
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○zoom飲み会
GWが終了しました。
私は、昨年までであれば、GW期間中、どこに行っても混んでいるので出か
けたくなかったのですが、今年は家から出かけたくても出かけられません。
そのため、今話題のzoom飲み会を友人と行いました。
画面越しではありますが、友人と久々にコミュニケーションが取れたので、
良い息抜きになりました。それでも、やはり面と向かって話をした方が楽しめ
ます。zoom飲み会のメリットは安上がりなことと帰宅する必要がないこと
でしょうか。また、遠方の人と話すときは良いですね。
自粛期間はまだ続きそうですが、一日も早く従来通りの生活ができるように、
今しばらく我慢したいと思います。
(M)
次回、Vol.319は2020年5月26日(火)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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【ましんつ~るまがじん】
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