ましんつ~るまがじん~vol.372~

INDEX

 ・今日のコラム………… 2022年上期(1~6月)受注実績の概要

 ・統計更新情報………… 2022年7月分受注速報発表

 ・最新情報……………… 1.「工作機械統計要覧2022」頒布開始
              2.「日本の工作機械産業2022」 刊行
              3.【NEDOより】海外研究者招へい事業(国
                 際研究協力ジャパントラスト事業)2023
                       年度海外招へい研究者受入民間企業の募集に
                 ついて

 ・編集後記……………… コロナ禍で迎える3回目のお盆休み(T)

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◇ 今日のコラム
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○2022年上期(1~6月)受注実績の概要

 

【受注総額】 911,222百万円 (前期比 +8.6%、前年同期比 +29.8%)

2022年上期の受注総額は、前期比は4半期連続、前年同期比は3半
期連続の増加となり、受注額は上期としては4年ぶり、下期も含めた半
期ベースでは8半期ぶりの9千億円超で、過去2番目の受注額を記録し
ました。

月別の受注額は、国内、中国を始めとするアジア、欧米市場とも好調が
続き、3月~6月までの4カ月連続で1,500億円を超える高水準の
受注が続きました。ウクライナ問題や中国のロックダウン、部品不足や
原材料価格の高騰、円安進行などのリスク要因を抱えながらも、各国の
サプライチェーンの見直しや省人化、省力化を背景とする自動化需要を
背景に日本製工作機械の需要は高いレベルを維持したものと考えられま
す。

 

【内需】 314,580百万円 (前期比 +5.2%、前年同期比 +48.9%)

内需は、4半期連続の前期比増加、3半期連続の前年同期比増加で、上
期としては4年ぶり、半期では7半期ぶりに3千億円を超えました。

月別では、年初は補助金待ち等の影響により500億円を下回りました
が、3月には602億円を記録し、その後も500億円前後の受注が続
き、堅調な水準が続いています。

業種別の状況をみると、全11業種中、前期比は増加6業種にとどまり
ましたが、前年同期比は10業種で増加しました。特に、電気・精密は
半導体関連の需要増加に伴い、1990年下期(504.2億円)に次
ぐ、過去2番目の受注額を記録しました。

金額(百万円) 前期比  前年同期比
一般機械         129,512   + 8.4   +59.8
うち金型        18,867   + 7.9   +102.9
自動車          67,087   +14.3   +18.9
うち自動車部品     45,690   + 7.4   +10.2
電気・精密        48,196   +10.0   +88.0
航空・造船・輸送用機械   9,442   △ 7.3   +61.6

 

【外需】 596,642百万円 (前期比 +10.4%、前年同期比 +21.6%)

外需は、前期比、前年同期比とも4半期連続増加し、2半期連続で5千
億円を超え、過去最高額を記録しました。

月別では、全ての月で900億円を超え、3~5月は1千億円を上回る
など過去最高レベルの高水準を記録しました。

地域別にみますと、主要3極では、ウクライナ問題の影響により欧州の
み前期比減少となりましたが、前年同期比はすべて増加しました。

特に、アジアと北米は過去最高額を記録し、中国は、EMS関連受注が
少ない中でも、半導体関連やEV関連の需要が底堅く推移したほか、韓
国や台湾でも半導体関連の大型受注が見られました。アメリカは、国内
のサプライチェーン見直しの動きなどに円安企業も加わり、需要が高まっ
たほか、EV関連投資など、自動車でも動きが見られました。前期比で
減少した欧州は、ロシア向けでキャンセルが発生し、受注を押し下げた
ものの、EU主要国を中心に需要は堅調に推移しています。

金額(百万円) 前期比  前年同期比
アジア        289,560   +19.5   + 5.3
うち東アジア    234,908   +20.8   + 1.5
中国       196,106   +22.5   △ 0.9
うちその他アジア  54,652   +14.3   +25.0
欧州         116,884   △ 5.4   +34.1
北米         178,807   + 9.9   +49.3

 

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◆ 統計更新情報
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○2022年7月分受注速報発表(8月9日15時公表)
http://www.jmtba.or.jp/machine/data

速報(2022年7月分)

金額(百万円) 前月比  前年同月比

受注総額   142,404     92.0   105.5

うち内需    51,973     88.6   114.5

うち外需    90,431     94.1   100.9

 

※ひとこと
7月の受注速報を見ますと、受注総額は5カ月ぶりの1,500億円割
れとなりましたが、1,400億円は5カ月連続で超えており、堅調な水
準が継続しています。前月比は2カ月ぶり減少、前年同月比は21カ月連
続増加で、1,000億円超えは18カ月連続となっています。

うち内需は、前月比2カ月ぶり減少、前年同月比は17カ月連続増加で、
2カ月連続の500億円超えとなりました。国内で新型コロナの感染が急
拡大する中でも、補助金効果が下支えし、高い水準を維持しています。

一方外需は、前月比2カ月連続減少、前年同月比は21カ月連続増加で、
7カ月連続で900億円を超えとなりました。欧州や米国で夏休みの影響
等もあって前月比減少したものと考えられますが、受注水準は高い状態が
続いており、依然として底堅い需要が見られます。

 

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◇ 最新情報
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1.「工作機械統計要覧2022」頒布開始
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7月29日(金)より、工作機械統計要覧2022が頒布開始となりました。

本書は毎年発行しており、2021年の受注、生産、輸出入のほか、経営指標
や海外統計等のデータも収録しています。

【価格】
(日工会会員) 1,000円(税込)/部
(学生・教職員)1,000円(税込)/部
(一般)    6,000円(税込)/部

○購入方法
1.インターネット
日工会ホームページの「出版物」ページにある「購入する」をクリック
し、必要事項をご記入の上、ご注文ください。

http://www.jmtba.or.jp/05bookF_01.html

2.FAX
購入部数、会社名、部署名、氏名、電話番号、送付先等を明記の上、
03-3434-3763までFAXしてください。

3.事務所販売
機械振興会館の当会事務所でも販売しております。

※書店等では販売しておりません。
※インターネット、FAXでのご注文の場合、送料をご負担いただきます。
※商品に請求書を同封いたしますので、商品到着後料金をお支払いください。
※納品書、領収書は通常発行しておりませんので、必要の場合はお知らせく
ださい。

○お問い合わせ
日本工作機械工業会 調査企画部 高野、佐藤
TEL:03-3434-3961

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2.「日本の工作機械産業2022」刊行
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本年も、冊子「日本の工作機械産業2022」を刊行しました。

工作機械の種類、日本の工作機械産業の規模と動向、日工会の活動などを平易
に解説した業界案内誌です。英文版もご用意しております。

【価格】
(日工会会員) 無料
(一般)    500円(税込)/部

○購入方法
1.インターネット
日工会ホームページの「出版物」ページにある「購入する」をクリック
し、必要事項をご記入の上、ご注文ください。

http://www.jmtba.or.jp/05bookF_01.html

2.FAX
購入部数、会社名、部署名、氏名、電話番号、送付先等を明記の上、
03-3434-3763までFAXしてください。

3.事務所販売
機械振興会館の当会事務所でも販売しております。

※書店等では販売しておりません。
※インターネット、FAXでのご注文の場合、送料をご負担いただきます。
※商品に請求書を同封いたしますので、商品到着後料金をお支払いください。
※納品書、領収書は通常発行しておりませんので、必要の場合はお知らせく
ださい。

○お問い合わせ
日本工作機械工業会 業務国際部 礒嵜・本多
TEL:03-3434-3961

 

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3.【NEDOより】海外研究者招へい事業(国際研究協力ジャパントラスト
事業)2023年度海外招へい研究者受入民間企業の募集について
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https://www.nedo.go.jp/koubo/AT092_100201.html

【概要】

日本国内において民間が実施する鉱工業基盤技術(*1)の研究を支援する
こと、また、当該分野の国際研究協力を積極的に推進し、世界の科学技術の進
歩及び経済の発展に寄与することを目的として、鉱工業基盤技術に関する試験
研究に携わる海外の研究者を我が国に招へいします。

*1「鉱工業基盤技術」とは鉱業及び工業の技術のうち経済産業省の所掌に係
るものであって国民経済及び国民生活の基盤の強化に相当程度寄与するも
のをいいます。

【公募期間】

2022年8月4日(木)~10月27日(木)17:00

【お問い合わせ先】

ご相談は以下にて随時受け付けております。

NEDO 国際部 ジャパントラスト事業担当(馬場、松村、藤波)

E-mail:international@ml.nedo.go.jp

 

■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○コロナ禍で迎える3回目のお盆休み

今週末から夏休み(すでに今週からという方も)という方が多いと思います。
今年こそは自由に普通の夏休みだ!と期待していたところ、第7波の到来によ
り、3度目のコロナ禍での休みに突入することはほぼ間違いありません。

しかし、強力な制限が課される様子は無く、各自の判断で過ごさざるを得な
い今回は、皆様もどう過ごすか悩ましいところかと思います。

そこで、今回の編集後記では、人手を予測する上の一つの指標である高速道
路の渋滞予測について、ご紹介したいと思います。

https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/r4/0720a/

高速道路各社が取りまとめた令和4年度のお盆期間(8月10日(水)~1
6日(火))の高速道路における渋滞予測では、

・10Km以上の渋滞発生回数は、下りが157回、上りが196回

・下りで発生回数が多いのは11日(39回)と13日(40回)

・上りで発生回数が多いのは14日がピーク(49回)

となっています。特に長い渋滞発生予測では、50kmに達する予想(14日、
東名高速(上り))も見られており、相応の人手が予測されます。

一方、これが多いのか、少ないのかは、コロナ禍以前(令和元年度)と前年
度(令和3年度)を見るとわかります。

・上りと下りを併せた10km以上の渋滞回数(30km以上を含む)
令和元年度比:25.8%減
令和3年度比:330.5%増

・上りと下りを併せた30km以上の渋滞回数
令和元年度比:42.5%減
令和3年度比:2,200%増

前年よりは人は多いが、コロナ禍以前には戻っていない、という状況が見え
ます。加えて、本予測が公表されたのは、感染者が急増中の7月20日である
ことも考慮すると、本予測よりも渋滞回数は下回るのではないか、とも考えら
れます。一方で、各地のイベントは感染対策を徹底しながら、実施されるとこ
ろが多いようにも見受けられます。

まだまだ予断を許さない状況が続きますが、充実した夏休みをお過ごしくだ
さい。

(T)

 

■━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

次回、Vol.373は2022年8月24日(水)に配信予定です。

毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。

 

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【ましんつ~るまがじん】

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