ましんつ~るまがじん~vol.378~
INDEX
・今日のコラム………… 2022年度上期(4~9月)受注実績の概要
・統計更新情報………… 2022年10月分受注速報発表
・編集後記……………… JIMTOF2022がいよいよ開幕しました(S)
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◇ 今日のコラム
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○2022年度上期(4~9月)受注実績の概要
【受注総額】 895,630百万円 (前期比 +1.5%、前年同期比 +14.0%)
2022年度上期の受注総額は、2半期連続で8千億円を超え、20
17年度下期(9,575億円)、2018年度上期(9,166億円)
に次ぐ過去3番目の受注額となりました。
前期比・前年同期比はともに4半期連続で増加し、年度上期としては
2年連続の増加で、過去2番目の受注額です。
海外市場を中心にリスクが多く目に付き、部品不足による生産リード
タイムの大幅な長期化が続く中で、内需・外需とも、前期(昨年下期)
からの増加率は緩やかでしたが、各地域とも総じて製造業の繁忙感は強
く、人手不足や人件費高騰に対応するための自動化、短納期要望に対応
するための高効率化、経済安全保障の高まりを受けた生産拠点の多極化、
環境規制への対応といったニーズが設備投資を力強く後押ししました。
月別の推移をみると、7・8月は夏季休暇の影響もあり一時的に落ち
つきが見られたものの、その他の月では1,500億円を上回りました。
【内需】 317,477百万円 (前期比 +4.2%、前年同期比 +21.4%)
内需は、前期比で4半期連続、また、前年同期比では3半期連続でそ
れぞれ増加し、2半期連続で3千億円を上回りました。
2021年下期からの回復の流れを受け継ぎ、月別受注額は概ね50
0億円以上が続くなど、外需と比較して安定的に推移しました。
引き続き、半導体製造の各工程で積極的な投資が見られたほか、ロボッ
トや油空圧機器などの各種産業機械、金型、金属製品等が活発に推移し、
各種補助金が中小企業の投資を後押しました。
主要業種の中ではやや出遅れ感があった自動車関連においても、人気
車種の案件を中心に投資が増加した一方で、電気・精密関連は前期比で
2割弱の減少となりました。
金額(百万円) 前期比 前年同期比
一般機械 128,749 +4.6 +25.2
うち金型 18,885 +3.8 +38.7
自動車 75,604 +24.5 +31.6
うち自動車部品 51,696 +23.0 +20.2
電気・精密 41,339 △18.2 +16.0
航空・造船・輸送用機械 8,244 △26.4 +25.9
【外需】 578,153百万円 (前期比 +0.2%、前年同期比 +10.3%)
外需は、前期比・前年同期比とも4半期連続で増加し、2半期連続で
5,500億円を上回りました。上期としての過去最高額を記録し、下
期を含めた半期全体としても過去3番目となります。
月別に見ると4・5月で1,000億円超の受注を確保し、その後も
8月(876億円)を挟んで900億円以上の水準が継続しました。
地域別にみると、アジアは中国で新型コロナウイルスの感染拡大によ
るロックダウンがあり、電気・精密を中心に一時弱含んだものの、期の
後半にかけて持ち直し、結果として年度上期として過去最高額を更新す
るなど需要の根強さが感じられました。
欧州はウクライナ情勢の緊迫等により前期比で減少したものの、3半
期連続で1,000億円を超え、北米もインフレを受けて急激な利上げ
が進む中でも2半期連続で1,700億円を超えるなど、底堅く推移し
ました。
金額(百万円) 前期比 前年同期比
アジア 281,510 +5.1 +7.8
うち東アジア 227,457 +6.6 +4.8
うちその他アジア 54,053 △0.9 +22.5
欧州 110,829 △10.6 +0.5
北米 172,643 △1.4 +21.9
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◆ 統計更新情報
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○2022年10月分受注速報発表(11月10日15時公表)
http://www.jmtba.or.jp/machine/data
速報(2022年10月分)
金額(百万円) 前月比 前年同月比
受注総額 141,114 93.5 94.6
うち内需 44,574 85.0 88.6
うち外需 96,540 98.1 97.6
※ひとこと
10月の受注速報を見ると、総額は前月比で2カ月ぶり減少、前年同月
比で24カ月ぶり減少し、2カ月ぶりに1,500億円を下回りました。
夏場以前と比べてやや勢いが和らぎつつも、10月として2021年
(1,492億円)に次ぐ過去2番目の受注額を確保しており、総じて堅
調に推移しています。
このうち内需は、前月比で2カ月ぶり減少、前年同月比で2カ月連続減
少し、5カ月ぶりに500億円を下回りました。年度上期末の効果が剥落
した他、JIMTOF前の発注手控えの動きが影響した可能性があります。
一方外需は、前月比で2カ月ぶり減少、前年同月比で24カ月ぶりに減
少したものの、2カ月連続で900億円を上回りました。地域別の額など
10月の受注に関する詳細は、11月24日の確報発表時に改めてお知ら
せ致します。
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○JIMTOF2022がいよいよ開幕しました
さて、本日のマガジン配信にて、既にJIMTOF開催3日目となりますが、開催
初日の来場者数は17,225人となり、展示場となる東京ビッグサイトは大
変多くのお客様で賑わっております。
TwitterやFacebookにおいても、展示会の様子やイベントの
状況等を随時お伝えしていますので、JIMTOF公式ウェブサイトを通じて
チェックしてみてください。会期後半もより一層盛り上がって参りますので、
ご来場をお待ちしております。
(S)
次回、Vol.379は2022年11月24日(木)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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