ましんつ~るまがじん~vol.45~
INDEX
・今日のコラム………… JIMTOFを振り返る(第7回~第9回)
・統計更新情報………… 2012年4月次受注短観発表
・最新情報 ………… 精密工学会主催 第353回講習会「技術で攻め
る医工連携―アプリケーションで攻める!」開催
のお知らせ
・編集後記 ………… “絶対に穴の開かない金属”VS“どんな金属にも
穴を開けられるドリル”再度の対決
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◇ 今日のコラム
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○JIMTOFを振り返る(第7回~第9回)
vol.41より、過去のJIMTOFを振り返るコラムを開始しました。今号で
は、第7回から第9回までを紹介します。
[特徴]
1970年代は、オイルショックによる不況の波が日本経済全体を覆い、工
作機械業界においても在庫の増加や新規需要の減少により需給ギャップが拡大
し、70年代末の回復局面に入るまで業界全体で大変厳しい経営が続きました。
このような状況の中で開催された第7回~第9回見本市では、出展各社とも
に、最先端技術による将来を志向した機械から、現場での実用面により重点を
置いたユーザ志向の機械へシフトする傾向が見られるようになります。各ユー
ザの細かなニーズへ対応強化を図ることで、見本市での引き合い・成約実績等
は、不況下にもかかわらず堅調な伸びを示しました。
出品機に関しては、ユーザ個別の要求仕様に対応した多種多様な機械を提供
するために、モジュール構造を採用した工作機械が出品された他、複数の機械
で加工工程を組み合わせることを前提に、機械及びNCの機能を簡素化するこ
とで、価格を抑え、かつ使いやすさを向上した、工作機械のジュニア化(マシ
ニングセンタを中心に)も特徴として挙げられます。
なお、この頃になると、それまでのNCが仕様・機能ごとに専用設計され、
固有の配線を持ったいわゆるハードワイヤードNCから、内臓するメモリーに
制御ソフトを書きこんだCNCへの切り替えが進みます。第9回では出展され
たNC機のほとんどがCNCとなり、その後、主流として定着しました。また、
当時は主電動機にDCモータを採用した機械が数多く存在しましたが、現在の
工作機械では保守の問題から、DCモータが使用されることは非常に少なくな
りました。
[開催概要]
-第7回(1974年 10月24日~11月4日)-
・会場 :大阪国際見本市港会場
・会場面積 :120,000平方メートル
・展示館面積:50,098平方メートル(3,168小間)
・出展者数 :410社
・総入場者数:722,315人(延べ人数)
・参加国 :18カ国
・出展機数 :450台(うちNC機 100台)※日工会会員のみ
-第8回(1976年 11月15日~11月26日)-
・会場 :東京晴海会場
・会場面積 :116,000平方メートル
・展示館面積:46,688平方メートル(2,542小間)
・出展者数 :410社
・総入場者数:543,719人(延べ人数)
・参加国 :17カ国
・出展機数 :495台(うちNC機 133台)※日工会会員のみ
-第9回(1978年 10月27日~11月7日)-
・会場 :大阪国際見本市港会場
・会場面積 :120,000平方メートル
・展示館面積:45,899平方メートル(2,626小間)
・出展者数 :430社
・総入場者数:636,874人(延べ人数)
・参加国 :17カ国
・出展機数 :440台(うちNC機 167台)※日工会会員のみ
次回、JIMTOFを振り返る は一回お休みをいただきまして
今月中旬に韓国・ソウル市で開催されましたSIMTOS2012について
その概要を掲載させていただく予定です。
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◆ 統計更新情報
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○2012年4月次受注短観発表(2012年4月26日15時公表)
短観(2012年4月次)
1、業況に関する判断(DI)
(a)会社全体の業況 足元 5.9 翌月 7.4
(b)工作機械事業の業況 足元 4.4 翌月 5.9
2、工作機械受注の先行き予測に関する判断(DI)
(c)受注総額の水準 足元 2.9 翌月 4.4
(d)受注内需の水準 足元 -1.5 翌月 0.0
(e)受注外需の水準 足元 6.1 翌月 7.6
3、受注内需業種別の水準(DI)
(f)一般機械向けの受注水準 翌月 1.5
(g)自動車向けの受注水準 翌月 6.3
(h)電気・精密向けの受注水準 翌月 -7.5
4、受注外需地域別の水準(DI)
(i)アジア向けの受注水準 翌月 6.1
(j)欧州向けの受注水準 翌月 -3.7
(k)北米向けの受注水準 翌月 8.6
(ひとこと)
4月の受注短観をみると、3月の期末効果の反動もあって、足元は業況判断、
受注推移とも低下しました。しかし、翌月は概ね増加しており、緩やかな回
復が今後も続くものと期待されます。
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◆ 最新情報
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精密工学会主催 第353回講習会「技術で攻める医工連携―アプリケーショ
ンで攻める!」開催のお知らせ
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このたび、公益社団法人精密工学会主催により、第353回講習会「技術で
攻める医工連携―アプリケーションで攻める!」が開催されますので、ご案内
致します。読者の皆様にご参考いただける内容ですので、奮ってご参加下さい。
1.日 時:平成24年5月25日(金)10:00~16:40
2.会 場:中央大学 後楽園キャンパス2号館2階 2215室および2221室
(〒112-8551 東京都文京区春日1-13-27)
3.プログラム(予定)
●講演:千葉大学の医工連携と医療支援における取り組み
千葉大学 工学部メディカルシステム工学科 兪 文偉 教授
●講演:神戸医療産業都市における医工連携の役割
神戸市役所 企画調整局 医療産業都市推進本部 三木 孝 氏
●講演:やってはならない医工連携とは・・・
ヘルスケアセーフティーガードマン研究所 高原 和男 氏
●講演:人工関節置換手術を支援する国産初の手術ロボットの開発
ナカシマメディカル(株)営業部営業推進グループ 高橋 広幸 氏
●講演:CAD/CAM技術の歯科への適用
デジタルプロセス株式会社 デンタル事業室 藤原 稔久 氏
●講演:マイクロCT画像に基づく生体硬組織の形態分析と力学解析
慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 高野 直樹 教授
4.参加費
精密工学会会員 20,000円(日工会会員企業は会員扱いとなります)
非会員 30,000円
※会員・非会員ともいずれも講習会テキスト代を含みます。
5.申込み方法
精密工学会ホームページよりお申込み下さい。
http://www.jspe.or.jp/event/koshukai/kaikoku/353.html
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
○“絶対に穴の開かない金属”VS“どんな金属にも穴を開けられるドリル”
再度の対決
先週日曜日のフジテレビ系バラエティ番組にて“絶対に穴の開かない金属”VS
“どんな金属にも穴を開けられるドリル”と題して、株式会社オーエスジーと
日本タングステン株式会社の2回目の対決の模様が放送されました。
昨年秋に引き分けに終わった勝負の再試合ということで、ご覧になられた方も
多いと思います。個人的にはドリルが勝利するであろう(勝ってほしい)と予
想していましたが、結果は金属に軍配が上がりましたね。
最後まで分からない白熱した勝負に釘付けになりましたが、それ以上に両社の
代表として戦った大沢氏と中川内氏の情熱が画面からも伝わり、チームととも
に納得できるまで開発を追求する姿に感動しました。見ているだけでも非常に
大事なことを教わった気がします。
(S)
次回、Vol.46は2012年5月14日(月)に配信予定です。
毎度最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次号もよろしくお願いします。
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